窓をみると、雪がよこなぐりのように降っている。
窓の内側は暖かく、そこからこの静かに降る雪をみるのは、ふしぎな気分だ。
こことそことを分けているのはただの一枚のガラスなのに、そこは別世界。そのギャップはつまり、僕が閉ざされた中にいるということ・・その閉塞感が妙にいまの僕の気分とあう。

 

Handful Of Soul
Mario Biondi

1. A Child Runs Free
2. No Mercy For Me
3. This Is What You Are
4. Rio De Janeiro Blue
5. Slow How Wind
6. A Handful Of Soul
7. Never Die
8. On A Clear Day (You can See Forever)
9. Gig
10. I Can’t Keep From Cryin’ Sometimes
11. No Trouble On The Mountain
12. I’m Her Daddy

イタリア人アーティスト、マリオ・ビオンディ。長身でスキンヘッドの彼の風貌もさることながら、この声はなかなか艶やかでいい。

1971年1月28日、イタリアはシシリー州シシリー島のカターニア地方生まれ。曾祖父が高名画家、祖母が歌手、父親が人気シンガー&ソングラ イターの芸術一家出身。幼い頃から教会の聖歌隊に属し、12歳でオフィシャルな舞台に立ったとか。シシリアン・ソング・フェスティヴァルに参加するほか、レ イ・チャールズを前に歌う機会も得ることで、プロ・シンガーの道を目指したらしい。

それにしてもこのドスのきいた低音・・一発でやられちゃう輩も多いかも。僕もその口のひとりだが、かつてのAORをも彷彿とさせるサウンド感と彼の声のミクスチャーがなんともいえずいいのだ。

雪の日に似合うというのはちょっと変化もしれないけれど、閉ざされた空間でしっとりときくにはなかなかいいとりあわせ。ぜひ一聴を。

 

 

互いに影響を及ぼしあったといわれるラヴェルとガーシュイン・・その協奏曲を1枚にまとめたアルバム。グリモーの強靱で華やかな音楽が素直にクラシック音楽の楽しさを伝えてくれるかのようです。

 

1:ピアノ協奏曲ヘ調 ジョージ・ガーシュウィン
2:ピアノ協奏曲ト長調 モーリス・ラヴェル

【演奏】
エレーヌ・グリモー(ピアノ)
デヴィッド・ジンマン(指揮)、ボルティモア交響楽団
【録音】
1997年5月24-25日 ボルティモア,ヨーゼフ・マイアーホフ・シンフォニー・ホール
プロデューサー:レナート・デーン
録音エンジニア:ジャン=マーツィアル・ゴラス
エレーヌ・グリモーはフランスのエクサン・プロウァンスに生まれ。地元の音楽学校で音楽の手ほどきを受けた後、マルセイユを経て、13歳の時、パリ音楽院に全員一致の推薦で入学を許可されたとか・・。その後の華々しいとどまることのない活躍をみてもとにもかくにも真の神童だったのでしょう。

それにしても彼女のピアノは華麗にしてビビッドです。強くそしてしなやかなピアノタッチからくりだされるラヴェルは、まさに風雅なラヴェルをたたえるそのものの1枚。ガーシュインもまた、構造性ゆたかに、していて豪華で剛胆なガーシュイン。聴きごたえ満点。おすすめです。

 ラヴェル:ピアノ協奏曲「鏡」

ピエール・ロラン・エマール
ピエール・ブーレーズ
クリーブランド管弦楽団

1. 左手のためのピアノ協奏曲
2. ピアノ協奏曲 ト長調 第1楽章:Allegramente-Andante-Tempo I
3. ピアノ協奏曲 ト長調 第2楽章:Adagio assai
4. ピアノ協奏曲 ト長調 第3楽章:Presto
5. ≪鏡≫-ピアノ独奏のための組曲 第1曲:蛾
6. ≪鏡≫-ピアノ独奏のための組曲 第2曲:悲しい鳥
7. ≪鏡≫-ピアノ独奏のための組曲 第3曲:海原の小舟
8. ≪鏡≫-ピアノ独奏のための組曲 第4曲:道化師の朝の歌
9. ≪鏡≫-ピアノ独奏のための組曲 第5曲:鐘の谷

ピエール=ローラン・エマールのラヴェル。端正な粒だち・・心地よいテクニックと抑制がきいている。

「左手のための協奏曲」と「ピアノコンチェルト イン G」はブーレーズ指揮のクリーブランド管弦楽団との共演。ともにライヴ録音。とてもライヴとは思えないほどの、いい録音であり、グルーブ感もブーレーズならではと思わせるもの。道化師の朝の歌もなかなか。
おすすめです。

清水靖晃は常に流転している。だから彼を知ろうと思ったら、最新の彼を体験するしかない。2011年12月10日に三鷹市芸術文化センターで開催された彼のいわばリサイタルは、その流転の姿を知るにふさわしい一夜だった。

 

 

zig-bach-zag-PENTA バッハと5音音階のシマウマ
清水靖晃 & サキソフォネッツ(江川良子・林田祐和・鈴木広志・東涼太)
三鷹市芸術文化センター・風のホール

 

無伴奏チョロ組曲:第6番 サラバンド
那由他
無伴奏チョロ組曲:第1番 アルマンド
アタメ
無伴奏チョロ組曲:第5番 ガヴォットⅠ、Ⅱ
マテマティカ2メドレー
奇妙で不自然な作り話
消える指輪
かはづとびこむ みずのおと
アリトキリギリス
ちょっとだけレインボー

無伴奏チョロ組曲:第3番 クーラント
キワ
ペンタトニカ
無伴奏チョロ組曲:第5番 クーラント
ドロミティ・スプリング
無伴奏チョロ組曲:第3番 ジーグ

 

フーガの技法:コントラプンクトゥスⅠ
フーガの技法:コントラプンクトゥスⅥ
フーガの技法:コントラプンクトゥスⅨ
はっとるん
あさ
無伴奏チョロ組曲:第6番 ガヴォットⅠ、Ⅱ
エンデンネ・ベルレンニュ
無伴奏チョロ組曲:第2番 メヌエットⅠ、Ⅱ
コエガ
日々の泡
無伴奏チョロ組曲:第1番 ジーグ

 

 

三鷹市芸術文化センター・風のホールは、木の内装がふさわしい響きの素敵なホール。そこで奏でられるサキソフォンの五重奏が、このホールの空間を通じてとてもここちよくミクスチャーされる。

聞き慣れたバッハと、ペンタトニックの新作が交互に演奏されることからzig-zagと名付けられたこのコンサート。前半は緊張感をともなった新作の流れ・・その刺激的な楽しさを味わう。後半では次第に、この交互ということが妙に心地よくなってくる。それはすなわち、zig-zagの境界線が溶け出したような溶融感であり、いわば区分という概念などをのりこえた、清水靖晃&サキソフォネッツの存在そのものの快楽性が真骨頂になるときでもある。

本邦初演となる「那由他」。いわばクラシックの現代新作をきくような体験ではあるが、一方で、聴く者の想像を超える刺激とグルーブ感の一体となった時空間がそこにあらわれ、ある種の境地を楽しめる。

清水靖晃を取り囲む4人の騎士、サキソフォネッツの音色がまた素晴らしい。きくたびにチーム感がでてきているのだけれど、特に今回はひとりひとりの音の素晴らしさと、いわば5人の音の収束が見事で、ぴたっとピントのあった像をつくりだしている感じが、作曲家の意志とあいまって、心地よい。

あっというまの終演。会場をあとにすると、夜空には、輝ける星々と満月。やがて、その姿はかげりをみせ、皆既月食になった。満月から新月にそして満月に・・うつろいやすく、いつも姿を変え続けるいわば、変様そのものが清水靖晃自身であることをまさに象徴するかのような空。忘れえぬ夜となった。

 

 

ベルリンフィルをサントリーホールで聴く。指揮者の表情をほぼ正面から見える席。ベルリンフィルのゾワゾワっとくる弦の重奏感あふれる音の醍醐味はちょっと減じるが、ラトルがオーケストラを奏でる表情の一部始終をみられるというなかなか得難い体験だった。

最初は、ラヴェルの道化師の朝の歌。ピチカートがはじまった瞬間から、とぎすまされた調和感が漂う。それなりに演奏上の難易度の高かろうラヴェルの曲も当然のごとく、軽やかに調理するベルリンフィル。それでいてラヴェルの音楽のもつダイナミズムが楽しく優雅に奏でられる。

細川さんの書き下ろしの1曲は、和の静寂文化が見事に楽しめる。またブルックナーももちろんいい。ベルリンフィルと日本人とは相性がよいのではないかと思えるほどに、とにもかくにも彼らのもつ構造感は心地よい。ベルリンフィルは常にベルリンフィルであることを確認できた一夜であり、またサイモン・ラトルとともに何度目かの黄金時代を迎えたことを確信できた夜でもあった。

今日は、市川市文化会館で、山下達郎さんのツアー初日。

初日は厚木と思っていたのに、なぜ今年は市川?と思ったところ・・MCの中で説明があり、厚木文化会館の館長が異動になり、いろいろ制約がでてきたので変えざるを得なかったとのこと。あまりにありそうな話だけれど、厚木の市民の人にとっては、きっととても残念だっただろうに、と思われる。

 

初日ということもあって、とにもかくにも濃い人々だらけ。声の調子は絶好調。お約束のアカペラもったし、もちろん例のクラッカーも。アトムも楽しめたし、your eyes はやっぱりじーんとた。3年目?のドラムスの小笠原さんも、すっかり定着した感じで、気持ちよく暴れていた。

それにしても、熱い空気の3時間。これからのツアーが本当に楽しみです。

 

 

この一週間ほど、あのよくできたCMのおかげで(いつものことながら、あのサントリーだけれど)、トム・ジョーンズが頭から離れなくて困っている。あの時代のあの匂いのするトム・ジョーンズだけれど、CMのもつ妙にできの良い昭和の香りとあいまって、本物感をついつい感じさせられてしまう。いい「大人の感覚」に対する渇望感が、現代の世の中にあったのだな、とあらためて気づかされてしまう。サントリーの時代を読み取る嗅覚のすさまじいところだろう。

 

 

 

トム・ジョーンズの唄もさることながら、楽曲もよくて、アレンジもよいのだけれど、いろいろみていたら、尾崎紀世彦さんも歌っていて、すさまじくうまい。うなってしまった。もう、完全にタイムスリップ状態。

 

 

 

 

それにしてもこのCM・・この曲ありきで発想したのかもしれないほどに、ぴったり。そして映画的フェイク感がみごと。おすぎのことばそのものに、楽しませられてしまった自分に気づいた。「こんなに見事にだまされた、私は幸せ」

 

 

 

RHYMESTER(ライムスター)は、クレージー・ケン・バンドとの共作でも、なかなか素敵な味わいを示していたが、今回の新譜、フラッシュバック、夏。・・・は、なんとも見事なサマーソングとなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

フラッシュバック、夏。
RHYMESTER

1. フラッシュバック、夏。→PVはこちら
2. サマー・アンセム feat.小野瀬雅生 (CRAZY KEN BAND)
3. Magic Hour feat.さかいゆう
4. into the night
5. ザ・サウナ
6. フラッシュバック、夏。 (☆TAKU TAKAHASHI A.K.A. THE SUITBOYS REMIX)
7. フラッシュバック、夏。 (DJ PMX Remix)
8. フラッシュバック、夏。 (Instrumental)
9. フラッシュバック、夏。 (Acapella)

何か郷愁を感じさせるサウンド、それに聞き分けられる明解な日本語、そしてその日本語に見事にあったメロディーライン。ラップグループでありながら、他とは一線を画しているのも納得のいくところ。

あのロマンティックな才人、さかいゆうが参加した「Magic Hour」も素晴らしい。さかいゆうの高音のボーカルがこころに刺さる。

そして、アルバムタイトルの「フラッシュバック、夏。」・・・2011年の空気と1980年代の何かが、心地よくミクスチャーされたような、本当に素敵なサマーソング。

8月も半ばをすぎ、もうすぐ夏休みが終わってしまうという気持ちにとらわれるような、ちょっと淋しいきもち・・・暑い夏の中でのこころに何か隙間ができてしまうそんな気分が見事に醸し出されている。・・そう、まさにフラッシュバックな気分なのだ。最高!

 

世武裕子さん・・せぶひろこさん・・・聞き慣れない名前だけれど、素晴らしい才能の開花をこれから感じさせられる・・見事な、コンポーザーであり、アーティストだ。

 

近くリリースされる「Good Morning World!」の予告編がyoutubeにあがっていたのを、ぜひ聞いてみて欲しい。そこにある新しい音楽感というか現代音楽的要素をもった新鮮な響きがそこにはある。

 

 

 

本人によるプロフィールによれば・・

 

滋賀県生まれ。 02年、音楽を学ぶためにフランスへ渡る。パリ・エコールノルマル音楽院映画音楽作曲科Patrice Mestral氏に師事)へ入学。在学中、96年公開アカデミー賞受賞作品「イングリッシュ・ペイシェント」のスコアを手掛けたことで有名な作曲家ガブリ エル・ヤレドと、ジャン=リュック・ゴダール監督「気狂いピエロ」を手掛けた作曲家アントワーヌ・ドュアメルと知り合い、その作曲能力に賞賛を得る。 05年同校卒業。

帰国後、ピアノと弦楽で構成されたインストアルバム「おうちはどこ?」にてデビュー。
その後、くるり8thアルバム「魂のゆくえ」のレコーディングおよび全国ツアーに、鍵盤/コーラスとして帯同し、後に世武裕子名義で、くるりのトリビュートアルバム「くるり鶏びゅ~と」にもに参加した。フランス語/日本語で作詞した2ndアルバム「リリー」のリリースを経て、FUJI ROCK FESTIVAL ’10で初披露した楽曲を含むiTunes限定シングル「ハローハロー」を発表。

 

「Good Morning World!」は、google chrome のCMにも使われていたので、どこかで聞き覚えがあると思った人もいたかもしれない。今回のシングルでは、新しいアレンジになり、クラリネットなどの入ったサウンド感が、クラシカルな雰囲気もあっていい。

また、lamdash のCMではピアノでのサウンドを提供している(CMのメイキング映像はあまり・・・だけれど、バックのピアノはなかなか素敵です)。

 

 

 

今後、どのように展開していくのか、日本の音楽シーンに新しいタイプのサウンドが導かれるのだろうが、とても楽しみだ。

 

 

投稿者 undecuplet | 2011/06/23

RAFT KAKOI MIKU カコイミク

楽しいアルバムだ。
巧みなヴォーカル、説得力のある歌唱・・強力な若手の登場を予感させる。

カコイミク・・聞き慣れないアーティスト名だが、本人の公式サイトのプロフィールによれば・・

O型。 福岡生まれ、大阪育ち。趣味:モノづくり。特技:似顔絵を描く。

3歳の頃からジャズバレエとピアノを習い始め、マイケル・ジャクソンや当時流行の洋楽をなんとなく聴いて育ち,ダンスと音楽に親しむ少女時代を過ごす。大学入学後、個人で音楽活動をしていた2003年、大阪でバンドのボーカリストとして加入した事がきっかけとなり2006年『飾らない情熱』(BMG)でインディーズデビュー。その後、大橋トリオに歌唱力を認められ、2009年7月に大橋好規プロデュースによるミニアルバム 『DIGIDIGI LALA』をリリース。大橋トリオ「A BIRD TOUR 2009」ではコーラスを担当。インストバンド・Nabowaのミニアルバム『view』にボーカルとして1曲参加する他、『ジブリ  meetsBossaNova』では、COJIROU(ex. bonobos)プロデュースの”となりのトトロ~さんぽ~”、 『オムニバス1~大瀧詠一ファーストアルバムカバー集~』では”水彩画の町”をカバーしている。 2010年4月にはGIRA MUNDプロデュースによる2ndミニアルバム「Doodle」を発売。やさしく心に響くメロディ、ブレの無い芯のあるヴォーカルで聴く者を独創的で不思 議な言葉の世界へと誘うスタイルが話題となる。

RAFT
カコミク

こちらで一部試聴できます
1. エンプティ・エンプティ
2. IROHA
3. イン・ザ・ダーク イン・ザ・ライト
4. 好きさ
5. 彼の陽、彼の場所
6. RAFT SONG
7. 雪
8. I GO HOME
9. ロマンチックストレンジャー
10. よごれた靴
11. 歩いて帰ろう

声質は、ドリカムの吉田美和さんを彷彿とさせるところもあって、低音のまわりこむところなど、とてもチャーミング。歌詞の唄い方がとても独特の説得力があり、歌として聴いていて楽しい。大橋トリオのプロデュースが素晴らしいのだろうが、バックに流れるサウンドもずいぶんとしっかりしていて、アルバム1曲1曲の音楽的感情感覚がとても豊かなのだ。アルバムでこそ聴いてよかったと思わせられる久々に見事につくりこまれた作品なのだ。
歌をしっかりと楽しめる・・こころが心地よさをしっかり感じる魅力的なできあがりに幸福なリスニング時間をすごせます。おすすめです。

小西康陽さんの新しくスタートしたプロジェクト、pizzicato one。おもいのほか渋い出来映え・・成熟した世代向けの音楽の構成となっています。10曲目のジョニーマンデル作曲のMASHのテーマなど、妙になつかしくこころに響きます。

11のとても悲しい歌
Pizzicato one

こちらで一部試聴できます

1. ひとりで眠ることを学ぶ。
2. ワン feat.ロージー
3. イマジン feat.マリーナ・ショウ
4. ア・リトル・ビット・オブ・ソープ feat.ニコル・ウィルス
5. アイ・ワナ・ビー・ラヴド・バイ・ユー feat.ウーター・ヘメル
6. バンバン feat.マイア・ヒラサワ
7. ア・デイ・イン・ザ・ライフ・オブ・ア・フール feat.グウィネス・ハーバード
8. イフ・ユー・ウェント・アウェイ feat.マルコス・ヴァーリ
9. メイビー・トゥモロウ feat.クリストファー・スミス
10. もしもあの世に行けたら feat.ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
11. イフ・ウィ・リヴド・オン・ザ・トップ・オブ・ア・マウンテン feat.エリック・マシューズ
12. 長くつらい登り道 feat.ロイ・フィリップス

趣味がよいというのがもっともぴったりな表現かな・・彼のいわば趣味としての音楽を再構築するとこうなった・・という感じのアルバムです。しかし、往年のファンのひとりとしてみると、どうしてもピチカートというと、「東京は夜の7時」みたいなものを聴きたくなってしまうのも正直なところ。かつてミシェル・ルグランの「20 Songs Of The Century」のアルバムのライナーノートに、このアルバムをださずにはいられなかった・・ような趣旨のコメントがあったような記憶があるのですが、そう、ルグラン的なアレンジに満ちたかつてのようなアルバムもまた出してほしい気もするのです。

一聴して、やっぱりと思わせられる素晴らしいアレンジである。MISIAとパラレルに走るオーケストラの盛り上がりが、気持ちよくこころに響く。まさに鷺巣さんらしさが爆裂している。

 

記憶
MISIA

こちらで一部試聴できます

 
1. 記憶
2. このままでTonight (with JP)
3. Can’t Take My Eyes Off Of You
4. 記憶 (Instrumental)
5. MAWARE MAWARE (Gomi’s Lair Club Remix) -Bonus Track-

 

 

 

 

BSジャパンの「KANDAN」という番組のエンディングでもいつも気持ちよくオーケストラが流れてくると、「ああ、鷺巣さんだ」と安心した気持ちになる。
ストリングスがストリングスらしくあるところが、やはり、鷺巣さんらしいのでしょう。彼の新作を聴いてみたいきがしてきました。

 

 

日産の新しいCMをみていたら、妙になつかしく、この気分はどこからくるのだろうかと、しばらく悩んでいたのだけれど、それは、あのポンキッキーズのオープニングだと思い出したら、ずいぶんとすっきりした。そう、元気、勇気、ポンキッキーズのあれです。

 

それにしてもあの当時購入したポンキッキーズのアルバムをあらためてきいてみたら、なんとすごいメンツなのだろうと改めてその凄さに感じ入る。

 

 

 

 

 

Ponkickies melody
ポンキッキーズ

こちらで一部視聴できます

1. ウェルカム・トゥ・ポンキッキーズ~ゲット・アップ・アンド・ダンス
2. 歩いて帰ろう(斉藤和義)
3. ロックン・オムレツ(森高千里)
4. 花子さんがきた!!(マユタン)
5. ポポ~ラジオ・エディット(電気グルーヴ)
6. 地球をくすぐっチャオ!(ニキリナ・ウィズ・渡辺貞夫)
7. パレード~’82リミックス・ヴァージョン(山下達郎)
8. ゴー!ゴー!コニーちゃん!のテーマ
9. うちのパパとママとボク(山田のぼる)
10. 夏の決心(大江千里)
11. 夢のヒヨコ(矢野顕子)
12. チャイルズ・デイズ・メモリー(米米CLUB)

あっこちゃんも、達郎さんも、斉藤和義さんも・・・すごいなあ。なつかしくて、それでいてこころゆたかなになる・・そんなアルバムでした。

 

 

ルグランの最新録音集。シェル・ルグランが自信で編曲し直した自作を自らの指揮で2010年10月モスクワのオケで演奏・録音した作品集、2枚組です。もう、全曲がぞくぞくとする出来映え。
ルグランが映画音楽としての作曲家としても素晴らしい作品の数々を残していたこともあらためて実感するけれど、それ以上に、彼が1曲1曲の新たなるオーケストレーションにこめた、いわば音楽に対する愛情に、僕のこころはわしずかみされてしまいました。ある種過剰ともいえる演出、溜め・・・フランスのある種の人々に伝わる伝統でもいうべきその独特の世界にこそ、音楽の神髄をみてしまった気にさえさせられます。

ミシェル・ルグランの世界
Michel Legrand

こちらで一部視聴できます

ディスク:1
1. シェルブールの雨傘
2. コンチェルト (「ロシュフォールの恋人たち」より)
3. ワンス・アポン・ア・サマータイム(リラのワルツ)
4. おもいでの夏
5. ディグ・ディン・ディン
6. ブライアンズ・ソング
7. ディンゴ
8. 嵐が丘(I Was Born in Love With You)
9. 面影
10. ウォッチ・ホワット・ハプンズ

ディスク:2
1. 風のささやき (「華麗なる賭け」より)
2. 栄光のル・マン
3. ハンター
4. 世紀末の香り (「愛と哀しみのボレロ」より)
5. これからの人生
6. 愛のイエントル
7. イルカのウーム
8. コニャックの男
9. 三銃士
10. ファミリー・フーガ

ミシェル・ルグランのこの自己愛に満ちた世界こそが、いわば文化というもののありようの原点を思わせられます。とにもかくにも脱帽のアルバム、おすすめです。

いちばん大好きな女声ヴォーカルは誰か・・と問われれば、そのひとりに必ずあげるでしょう・・そのやさしい歌声が耳から離れれない・・そんな大切な宝物のようなシンガーが、アン・バートンです。

 

優しく温かみのある歌声で多くのヴォーカルファンを魅了したアン・バートンが生前に残した、これまで全く未発表だった素晴らしいパフォーマンスの数々がついにリリースされました。
オランダ・サウンド・アンド・ビジョン協会(NISV)の 膨大な資料保存庫からプロデューサー、ピート・トゥレナールによって発掘されたこれらの録音は1966年から1988年にかけての放送音源延べ43曲。その中から、今回発売されたのは、すでに発売され話題となったNISV Archives第一弾「ラフィング・アット・ライフ~ウィズ・ルイス・ヴァン・ダイク」に続く第2弾として母国オランダのフリント劇場での公開放送とラジオ曲VERAのスタジオで収録された、いずれも1980年の放送音源によるアルバム~ on the sentimental side です。

 

アン・バートンは、1933年3月4日オランダのアムステルダム生まれ。89年11月29日ガンのため他界。本名アン・ラファロウィッチ。俳優のリチャード・バートンのファンだったため、そこからバートンを名乗ったともいわれています。50年代半ばから歌手として活動。ルイス・ヴァン・ダイク・グループをバックに歌った67年録音の『ブルー・ バートン』が評判になり、一躍人気歌手の仲間入りを果たしました。

on the sentimental side
Ann Burton

1. You started something

2. I can dream, can’t I?
3. Come in from the rain
4. Let me love you
5. Foolin’ myself
6. All or nothing at all
7. Did I remember?
8. New York state of mind
9. On the sentimental side
10. The very thought of you
11. I wished on the moon
12. Bubbles bangles and beads
13. That old feeling
14. I thought about you

アン・バートン (Vo)
レックス・ジャスパー・トリオ(1)
レックス・ジャスパー(p:2,3)
ヤン・フォン・トワイヴァー (P:4-14)
ハリー・エメリー (B: 4-14)

録音 1980年:@VERA Studios (1-3)、@De Flint Theatre (4-14)

 

それにしてもなんて、やさしくて芯があって素敵な歌声なのでしょう。サラ・ボーンが聴いた瞬間にうなるほどうまいとするならば、聴いた瞬間にこれほどこころに溶け込んでくる人も他にはいないでしょう。

たまの休日に家にいて、仕事を忘れてちょっとこころおもむくままにひたりたい・・そんなあなたなら絶対に1枚はお手元にどうぞ。tannoy お持ちの方ならなおさら・・まさにおすすめです。

 

過去の投稿 »

カテゴリー

フォロー

Get every new post delivered to your Inbox.