投稿者 undecuplet | 2010/05/17

棚からひとつかみ~生前発表されなかった、ビル・エヴァンスソロの傑作:BILL EVNAS THE SOLO SESSIONS VOLUME 1

5月の心地よい、春の一日。今日は、ビル・エヴァンスのソロです。

BILL EVANS  THE SOLO SESSIONS, VOL. 1
BILL EVANS piano

1.What Kind of Fool Am I? [Take 1]
2. Medley: My Favorite Things/Easy to Love/Baubles, Bangles and Beads
3. When I Fall in Love
4. Medley: Spartacus Love Theme/Nardis
5. Everything Happens to Me
6. April in Paris

ビル・エヴァンスのピアノ・ソロアルバムのパート1。生前、発表されることがなかったものが、死語、みつかり発売されたという曰くつきのものです。録音は、1963年1月。

ビル・エヴァンスのいくつかあるソロ・アルバムの中でももっともチャーミングなものの1枚でしょう。限りなく内省的で、弾きながらも、音を探しているような、自分自身を捜しているような、ふしぎな感覚が伝わってきます。(このあたり、プレイヤーなら誰でも経験のあることかもしれませんが・・)。

1曲目の「What Kind of Fool Am I?」も素敵ですし、2曲目のメドレーも、まさにビル・エヴァンスならではの間合いと音探しがビューティフルです。4曲目の「Spartacus Love Theme」はその哀愁にぐっときます。

時にストロークも鋭く、聴く人をそこに想定せず、自らに聴かせるために、意図的に強烈な一音があったり、唐突な隙間があったりと、音楽に空間を感じる・・そんなタイプのアルバムになっています。

それでもリリカルな、彼の音色は絶品です。決して気楽なBGMにできる作品ではなく、ただひとり、逃げ道のないソロ作品だからこそもつ緊張感が何よりも魅力な1枚です。


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