投稿者 undecuplet | 2010/01/26

キンドル(kindle)で、プロジェクト・グーテンベルグ(Gutenberg)の本を読んでみた

キンドルDX(kindleDX)が到着したこともあり、気になっていたキンドル(Kindle)でのアマゾン以外の書籍を入手してみようと試みてみました。

アマゾン(amazon)のキンドルストア(kindle store)には、無料の本が相当数あります。よく引用されるマーク・トウェインや、スティーブンスなどもほぼ無料です(実際には、米国では無料ではあっても日本では有料となっている本もあります)。

一方、パブリックドメイン図書館としては、プロジェクト・グーテンベルグが有名です。日本での青空文庫のように、ボランティアの手により入力された多くのいわば著作権の切れた書籍が、無料で読むことが可能になっています(30000冊を超える電子書籍が格納されています)。

キンドル(kindle)では、アマゾンのキンドルストアからダウンロードするだけでなく、webサイトをみることができます。wikiだけでなく、googleも使うことができます。スピードなど必ずしも快適とまではいえませんが、通信費アマゾン持ちというところがすごいところ。この機能を用いて、PCを使うことなくキンドル(kindle)だけで、プロジェクト・グーテンベルグから本をダウンロードできるか試みてみました。結果はといえば、無事ダウンロードでき、読めるようになりました。

プロジェクト・グーテンベルグは、公立の図書館の親玉のようなものなのでしょう。公立の図書館に、私たちは、ア・プリオリに、その本の所蔵の方向性が無色透明なものであろうとしている気がします。市場原理に則ったマーケティング感覚でいえば、人々からの人気があるベストセラーだけを集めればよいのでしょう。しかし現実には滅多に人の見ない・・貸出カードに誰も記入がないような・・本を見る機会は多いでしょう。では、それがイヤかというとむしろ、そういうバランス感覚にこそ図書館の中立性というか安心を感じさせられている気もします。

プロジェクト・グーテンベルグ(project Gutenberg)が面白いのは、本の所蔵について、何らかの強い意図をもった方向性の方針をもたないこと。ボランティアの人が自らの意志で選んだ本を自由に所蔵する。つまり図書館が知の集積であるためには、偏りをもたないことを大切にしているのです。その意味で「図書館」というものが世界共通の視点で貫かれて運営されていることにとても興味深く思います(いまだgoogleへの検索フィルターについて課題をもつ国もあるくらいですから)。

そして、さらに、プロジェクト・グーテンベルグは、所蔵するファイル形式についても、ASCIIによるテキスト形式を推奨しています。いくら普及しているファイル形式であっても、一企業の提唱するものであれば、それが永続する保証がない・・というのがその理由。徹底しています。

アマゾンがパブリックドメインについて、7000冊以上もの本を無償で(通信費を考えれば、アマゾンの持ち出しです)キンドルストアからダウンロードできるようにしていることと、プロジェクト・グーテンベルグが無償で本を収集していることと、実はともに同じ匂いがあることに気づきます。

これは、取り扱うものが「書籍」だからこそそうするのか、あるいは、アマゾンやgoogleが強い何かの理念に従って、その経営を行っているのか・・興味深いところではあります。

日本で電子書籍流通ができたとき(それはアマゾンかもしれませんが)、このアマゾンのように無償の書籍の本棚をつくるのか、それともただ有償で書籍を売り続けるだけなのか。多くの国内出版社が電子書籍に消極的だと噂されています。しかし、アマゾンのこのスピード感覚をみるに、いくら何かを守ろうとしても、もう残された時間はあまりないのかもしれません。人類にとっての本来の「書籍の存在意義」ということについて、どう考えているのか・・彼らからのそのこたえをきく日はそう遠くはないのでしょう。

※キンドルストアの電子書籍流通と図書館について投稿しました http://wp.me/pMonj-bt

kindle

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