投稿者 undecuplet | 2010/02/03

デオダート2(Deodato2)~ブラジルの作家パウロ・コエーリョの無料ダウンロードについて

先日、比屋定篤子さんの記事のところでデオダート風、と棚からひとつかみで書いたので、今日は本家のデオダートから1枚紹介しましょう。

DEODATO2

  1. NIGHTS IN WHITE SATIN
  2. PAVANE FOR A DEAD PRINCESS
  3. SKYASCRAPERS
  4. SUPER STRUT
  5. RHAPSODY IN BLUE

エウミール・デオダート(EUMIR DEODATO)ブラジル、リオ生まれ。クリード・テイラー(Creed Taylorに見いだされ、第1作で「ツァラトゥストはかく語りき」が大ヒット。それにつづく、CTI時代のデオダート2枚目のアルバムです。このアルバムの特徴は、なんといっても、2曲のクラシック曲が入っていていることでしょう。ひとつは、モーリス・ラヴェルの「亡き王女のパヴァーヌ」そして、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」。

(このサイトで一部試聴ができます)

1曲目は「サテンの夜」。ギターサウンドが当時のサンタナや他のアーティストを思い出させある種の時代をなつかしく感じさせます。またエレピの展開は、デビュー当時の矢野顕子さんを彷彿とさせるサウンド展開もあり、彼がいかに時代の寵児だったことかを思わずにはいられません。

2曲目の「亡き王女のパヴァーヌ」は、彼得意の16ビートに展開することなく、静かに落ち着いたまま後半に突入します。そして、最後のピアノが泣けるようにささやくところが、すばらしい。

3曲目は「摩天楼」。前のパヴァーヌとの対比よく、アップスピードの曲。先日の比屋定篤子さんのアルバムでもオマージュされていたものです。スピード感あふれるイントロに、ブラスサウンドが心地よく参加してきて、この気持ちよさはこの後の16ビートサウンドのお手本として多くの人が、この曲を引用していることでもわかります。

4曲目は、「スーパー・ストラット」。オープニングのコード進行がかっこよく、このイントロも多くのミュージシャンによってコピーされてきました。これもまた途中のブラスサウンドの展開が巧みです。後半のエレピもデオダート節なのですが、これは、やはり幼少の頃、彼がアコーディオンを習っていたことも関係があるのかもしれません。このエレピの展開がいわゆるオルガン系のスタイルなのです。それにしても、ぜひ機会あれば聴いてみてください。きっとどこかで耳にした曲の原曲がここにあったことがわかるかと思います。
珍しいビデオがこのYOUTUBEでみられます。(後半がスーパーストラットです。かつてのなかなかかっこいいDEODATOがみられます)

5曲目は、いよいよガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」。これは、前作の「ツアラトゥストはかく語りき」での成功をそのままに、原曲にかなり忠実に再現しています。キーボードのイントロと展開部からはじまる原曲さながらのオーケストラの調和。リズムセクションが全編に生き生きしていてまさにデオダート節炸裂です。オーケストレーションを彼は独学で学んだともいわれていますが、このオーケストレーション、特にブラスとストリングスの緻密な構成はは実に鮮やか。このあたりの彼のヒストリーはまた、別の彼のアルバムを紹介するときがあると思うので、その時にしましょう。

ところで、ブラジル、リオといえば、作家のパウロ・コエーリョを思い出します。彼は「アルケミスト-夢を旅した少年」「星の巡礼」で有名ですが、先日62才の誕生日をいわって、いくつかの未発表作品について、無料ダウンロードで紹介しています。いわば、現在はやりのフリーミアム(freemium)ですね。

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親愛なる読者の皆様

以下からインターネット限定でいくつかの本が自由にダウンロードできます。
これから2年の間 は出版権を設定するつもりはありません。

これらの本はPDFの形で無料でダウンロードできます。
お好きな本の カバーかタイトルをクリックしてください。

それでは。
パウロ

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どうも彼の無料ダウンロードは自らのサイトだけで行っているようですが、本当はキンドル(kindle)とかでもしてほしいもの。全米の作家には多く、自らの作品を期間限定で無料ダウンロードをキンドルで認めている作家もいます。クリス・アンダーソン(Chris Anderson)の「フリー(FREE)」ではありませんが、このような方法論を可能にしたのも、またI-tune(iPad)やキンドルといった新しいツールの誕生と普及が一役かっているのでしょう。キンドル等がひらいた扉の可能性については、アプリケーションの開発環境の提供でさらに広がるでしょう。そのあたりもまた目がはなせなないところです。

deodato2

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Responses

  1. […] そのときにも感じたのですが、音楽にジャンルの区別をし、ラベルを貼るのは、本当にナンセンスなのだろうと思います。先日紹介したデオダートさんの作品もそうですし、多くのジャズやフュージョンのアーティストがクラシックの試みをしています。もちろん千差万別ですが、クラシックの何かを侵しているかというとそんなことは必ずしもなくて、音楽の可能性を広げているケースは、多いだろうと思います。 […]


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