投稿者 undecuplet | 2010/02/09

アルゲリッチ(Argerich)&デュトワ(Dutoit) ラヴェル(Ravel)・リスト(Liszt) ピアノコンチェルト

今日ご紹介するのは、デュトワ(Dutoit)とアルゲリッチ(Argerich)の貴重なライヴ盤。もちろんふたりのライヴ・アルバムはたくさんあるのですが、このアルバムは、その存在が噂されていたものの、なかなか発売にいたらず、2004年にはじめて日本だけでリリースが認められたといういわくつきのもの。

1:リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調(1998年10月録音)
2:リスト:コンチェルト・パテティク(悲愴協奏曲)ホ短調 S.258(1998年7月録音)
3:ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調(1997年10月録音)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ネルソン・フレイレ(ピアノ)
モントリオール交響楽団
シャルル・デュトワ(指揮)

先日のダン・タイ・ソンの紹介で、ショパンコンクールの優勝の話をしましたが、そのとき一悶着あったのが、当時の審査員のアルゲリッチ。ご存じの方も多いでしょう。候補者のひとりに斬新な演奏をするイーゴ・ポゴレリチがいたのですが、彼のあまりのオリジナリティに対し、本戦出場が却下。これを認めないのはおかしい、といって彼女が審査員席をたったとか。

確かにその後、ポゴレリチも大活躍でしたので、彼女のその先見の明は確かなものだったのですが、その当時は大きな騒動となったものでした(そのポゴレリチも今年、来日します。ふしぎな因縁かもしれませんね)

アルゲリッチは、最近は、デュオや室内楽、協奏曲の演奏会が多いとか。また多くの若手育成プログラムに参加しているので、その折りにも、必ずといっていいほど共演機会を提供しています。あるインタビューで「ピアノのレパートリーは膨大にあるけれど、ソロで私が弾きたい作品は弾いてしまったの。デュオや室内楽にも傑作が多いから、これからはそれを弾くわ。大体、ひとりで弾くよりもみんなで演奏した方が楽しいでしょ」と語っているようです。最近の録音をみると、なるほどなとうなずけます。

ところで、このアルバム。おすすめは、なんといってもデュトワ、アルゲリッチともにオハコのラヴェル(Ravel)のピアノ協奏曲でしょう。特に第三楽章は圧巻です。奔放なピアノと、デュトワ得意のラヴェルのグルーブ感が見事に炸裂します。

そして、リスト(Liszt)のコンチェルトは、まさに聴き応えのあるもの。ピアノは、その強靱な意志を明確に示し、奔放に喜怒哀楽を訴えますし、またオーケストラ、特にストリングスは巧みに静寂さをたたえその調和をはかります。実に楽しい演奏です。

デュトワとアルゲリッチは結婚をしていましたが、離婚。そして、90年代以降ふたたび演奏家としては互いに認め合い、共演を再開しています。ともに、それぞれ個別の来日演奏会は多いのですが、今年は久々にふたりの来日共演が、来る4月28日実現します(今回のオケはフィラデルフィア管弦楽団です)。予定プログラムには、ラヴェルのピアノ協奏曲も含まれているので、とても楽しみな一夜になりそうです。

※ふたりの来日公演は、アルゲリッチが都合でキャンセルとなり代役はポゴレリチになりました。
デュトワについて、新しい投稿をしました  http://wp.me/pMonj-bd

※ライヴについて投稿しました  シャルル・デュトワの夜~やっぱり、ラ・ヴァルスといえばデュトワ。そしてロックなポゴレリッチ (Charle Dutoit La Valse ~ Ivo Pogorelich) http://wp.me/sMonj-dutoit

※「ラ・フォル・ジュルネにはいけなかったけれど・・イー ヴォ・ポゴレリッチ(IVO POGORELICH)「新進気鋭」時代のしびれるピアノソナタ」を投稿しました http://bit.ly/cqZAMn

argerichdutoit


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

カテゴリー

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。