投稿者 undecuplet | 2010/02/24

ピアノ・デュオ~2台のピアノのためのバッハ(Bach)・ゴールドベルグ変奏曲(Goldberg):タール&グロートホイゼン(tal & groethuysen)

今日もデュオのCDをとりあげます。ピアノの連弾です。
ピアノをふたりで弾くには1台のピアノを弾く場合と2台のピアノを弾く場合がありますが、今日は2台のもの。いわゆる2台4手ですね。そして内容はといえば、そうバッハ(Bach)のゴールドベルグ(Goldberg)です。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV988 (2台ピアノ版 ラインベルガー/レーガー編)
ヤアラ・タール&アンドレアス・グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)
録音:2009年4月 レバークーゼン(ドイツ)
こちらで試聴できます

演奏は、1985年に結成されたピアノ・デュオ。イスラエル出身の女性ピアニスト、ヤアラ・タール(yaara tal)と、ドイツ出身のアンドレアス・グロートホイゼン(Andreas groethuysen)の2人です。タールはテル・アヴィヴの音楽院を経てドイツに留学し、ふたりはともにペーター・ホイフトヴァンガーやルートヴィヒ・ホフマンに学びました。
このデュオは、高い芸術性を持つピアノ連弾曲、あるいはピアノ二重奏曲の発掘と紹介に務めていて、均質な音色の感覚、そして、息のあった夫妻です。

今回のゴールドベルグは、ドイツのオルガン奏者で作曲家のヨーゼフ・ラインベルガー(Joseph rheinberger)が1883年に編曲した2台ピアノ版を、1915年にマックス・レーガー(max reger)がさらに自身の解釈を書き留めた版です。

最初のアリアこそ、ノーマル版と同じ感覚ですが、変奏部分に入ると、ピアノ版になれた耳には想定されていなかった高音部が、全体を支えるようにきこえはじめ、ああ連弾なのだなあ、とひきこまれていきます。かつて教育テレビで連弾講座を担当していたふたりだけのことあって、連弾としての共鳴ぶりは見事なもの。バリエーションが進行するにしたがって、グールドの版などとはまた違った次第に連弾ならではの演奏がなじんできて、ゴールドベルグが最初からこうであったかのように、自然にうけとめている自分がいました。

イスラエルのピアニストというと、ヤロン・ヘルマン(Yaron Herman)を思い出します。ご存じの方も多いかと思いますが、同じくテル・アヴィヴ出身。昨年、すみだトリフォニーホールにて初の来日コンサートを開催した新星です。キース・ジャレット系の思索的な部分もあれば、透き通った音色もある現代派ジャズ・ピアニストのひとりでしょう。彼とおなじように、タールのピアノには澄んだ音色があり、このデュオをひきたてているのです。

さて、ゴールドベルグといえば、いよいよ清水靖晃さんのゴールドベルグも今週土曜日にせまってきました。リハーサルを聴いた人たちからは、「すごいことになっている」との声ばかり。そんなに煽らなくてもと思うのですが、口々に僕に伝えにきてくえるところをみると、本当に何かいわずにいられない感じだったのかがわかるというもの。いよいよもって楽しみになってきました。

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