投稿者 undecuplet | 2010/03/30

ピアノ・デュオ:ラヴェルの庭園~デュオ・カリエール(ravel’s garden / Duo Carriere)

ravelgardenまったく冬に逆戻り。御殿場では積雪とか。更けゆく夜には、あたたかい紅茶とクラシックのピアノが似合いそうです。今日はピアノ連弾「ラベルの庭園~Dans le jardin de Ravel」です。
ラヴェルの庭園~フランス近代、ピアノ・デュオの風景~

1. エリック・サティ:エキセントリックな美女 ~ピアノ連弾のための、大真面目な幻想曲
2. クロード・ドビュッシー:「牧神の午後」への前奏曲 ~作曲者自身による2台ピアノ版
3. モーリス・ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」~ピアノ連弾版
(追加曲編:リュシアン・ガルバン、ジャック・シャイエ)
4. フランツ・リスト:ドン・フアンの追憶 ~モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」による、2台のピアノのためのトランスクリプション
【演奏】
デュオ・カリエール(ピアノ連弾/2台ピアノ)

2台ピアノ用と連弾のフランス作品集です。サティ、ドビュッシー、ラヴェル、リスト・・いずれもピアノ音楽に革新をもたらした作曲家たちの作品ばかりで、響きに新鮮な驚きを感じさせてくれる連弾ユニット、デュオ・カリエールの演奏が素晴らしい1枚です。

1曲目のサティは、タイトルにふさわしく、大まじめにふざけたフランス風味たっぷりのおしゃれな、ユーモアにあふれた1曲。1曲目からなかなかやられたと思わせるほど、端正でいて、あたたかいいい連弾です。

2曲目の聞き慣れた「牧神の午後への前奏曲」も、またなかなかにチャーミングな出来です。リリカルでいて、行き届いた精神、ドビュッシーへの敬愛があふれた演奏は、かけがえのない何かを伝えてくれます。ふだんはオーケストラできくことの多いこの曲の連弾版も、作曲者自身によって、オーケストラ版とほぼ同じころにつくられたといいますから、ドビュッシーのピアノへの傾倒ぶりがわかるというもの。特に「小組曲」のような傑作も残しているドビュッシーにとって、連弾というのは、まさに彼自身の得意のフィールドだったのだろうと感じさせずにはいられないほど、今回のこの曲もまさに素敵な連弾仕様なのです。

そして、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」。ラヴェルのもつ硬質な計算された設計と感性の融合が見事に連弾の持ち味でもって再現されます。あの有名な「美女と野獣の対話」のちょっとねじれた単旋律のメロディーラインが、デュオ・カリエールの手によって、ピアノならではの情景をかもしだすのです。

とてもこころがよろこぶ、こころにここちよい、素敵なアルバムです。おすすめです。

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