投稿者 undecuplet | 2010/04/06

まったくあたらしい次元の音:ゼンハイザー(Sennheiser)ヘッドフォン HD800

HD_800春を迎え、新入生の季節。フレッシュマンが新しい空気をもってきてくれます。日々利用するヘッドフォンにも、新鮮な仲間がやってきて、ちょっと新しい風が吹きました。

仕事で音を確認するときにかかせないもののひとつが、ヘッドフォン。いろいろな場面での利用法がありますが、僕のいままでの定番製品は、ゼンハイザー(Sennheiser)のHD650でした。クラシック音楽に似合うという人も多い、ゼンハイザーのフラッグシップモデル。ナチュラルなアナログな音場空間は、とてもぜいたくなもので、リラックスな気分を誘うものでした。

しかし、今回やってきたゼンハイザーの新製品、新しいフラッグシップモデルHD800は、・・まったくの異次元の音だったのです。

まず、メーカーのデータをみてみると・・・

10年以上の長い年月をかけて、満を持して登場したゼンハイザーヘッドフォンの最高峰。ドイツのゼンハイザー本社で卓越した技術を持つマイスターによって作られ、組み立てられたメイド・イン・ジャーマニー。HD800に採用されたリング状トランスデューサーの大きさは56mmと業界最大。豊かな音場感とクリアでナチュラルなサウンドを余すところなく表現します。目標としたのは”パーフェクト”。ヘッドフォンの歴史の新たな1ページを刻むヘッドフォンの登場です。

56mmリング状トランスデューサー
一般的に、トランスデューサーの表面サイズが大きくなるに従って、音質はクリアーになります。高周波数域では、表面サイズの大きなトランスデューサーは、慣性現象によって不要な振動とひずみをどうしても余分に発生させてしまいます。ゼンハイザーHD800はこの問題を、業界最大の56mmリング状のトランスデューサーを用いることにより解決しました。この方法では、表面全体の代わりに大きな直径のリングが振動します。材料が著しく少なくなり、対応する慣性が弱まって高周波数域での余分な振動が減少します。

自然なヒアリング体験
音に空間的な広がりを与えると、人間の耳は聞き取れる信号を自然と感じます。HD800は非常に短いタイムディレイを発生させて、音源は室内にあってリスナーの頭からは直接来ていないといった感じを最終的に作り出すことができ、一つの同じ音波がリスナーの内部の聴覚器官に入ってきます。

ダイナミックデザイン
トランスデューサーは、ステンレス製の精密素材で覆われています。一報、アコースティック的な意味(すべての覆い物は音ともに振動する)だけでなく、スタイリッシュデザインも意識し、イヤーカップはむきだしになっています。

耳へのやさしさ
高品質なマイクロファイザーの織物で作られたイヤーパッドを採用しているので、心地よく耳におさまり、肌にも非常にやさしくなっています。

快適な装着感
航空宇宙産業の最先端開発技術がヘッドバンドとヘッドバンドの取り付けに採用されています。トップクラスの制動特性を持つ、非常に安定したハイテクプラスティックは、ヘッドフォンを支える部分で振動を感じさせません。また、ヘッドバンドはいくつかのプラスティック層が一つの金属層を囲むことで振動を緩めるサンドイッチデザインになっています。

贅沢なケーブル類
HD 800には、テフロンで絶縁された4線式の高性能接続部が特別に設計、採用されています。この接続部は、ヘッドフォンを装着したときのリルナーの快適性を高めるだけでなく、構造上発生する音を遮断します。ケブラー強化ケーブルの内部は、無酸素銅の材質でできており、プラグは金メッキされ、銀・錫で半田付けされています。

型式:ダイナミック、オープン型
フリークエンシーレスポンス:6-51,000Hz(-10dB)、 14-44,100Hz(-3dB)
周波数特性:Diffuse field equalized(拡散音場等化周波数)
インピーダンス:300Ω
音圧レベル(1kHz):102dB(1Vrms)
最大公称連続入力:500mW(EN 60-268-7に準拠)
全高調波ひずみ:≦0.02%@1kHz 1V実効値
接点圧力:約3.4N(±0.3N)
イヤーカップリング:耳覆い型
重量(ケーブル除く):370g
コネクター:1/4”(6.3mm)ステレオジャックプラグ
ケーブル:対称型ケプラーOFCケーブル、3m

まず、外観から。立派な箱からとりだすときは、まるで宝物のよう。見た目も、いままでの最高級製品HD650と比べても、ちょっとおおぶりになった感じでしょうか。手にもった質感も贅沢ですし、ケーブルが太くしっかりしていて、第一印象で、いままでの製品とはまったくの別ラインで製造されてきたことがわかります。

そして、音です。
はじめて聴いたとき、身震いする自分があるのが自覚できました。

何かと比較するべきでない、まったくあたらしい体験なのです。ずいぶんといろいろなゼンハイザーを聴いてきましたが、そのどれとも似ていない。もちろんHD650に比べてもまったく別種。しかし、それでいながらメーカーが違うという感じではなく、2段階も3段階も一挙に進化してしまっていて、別種のものに感じるというイメージなのです。

HD650に比べれば、どちらかといえばハイスピードな音。それでいて奥行きがあり、ほどよい音の空間が誕生しています。音が直接伝わってくるのともちょっと違う、音場というのもがそこに介在するイメージなのです。だからかもしれませんが、このモデルを通じて聴くという行為が、いわば良質なコンサート ホールで聴くような心地よさをともなっているのです。
しかし、驚くのは、コンサートホールとは異なり、そこに、さまざまな楽器、声といったものが見事にきちんと分解されること。それでいてひとつの音楽として立ち現れるのです。素晴らしい。つまり、いい音であり、とても音楽的でありながらとてつもなく実用的なのです。

あまりいい比喩とも思えないのですが、HD650がタンノイのようなほどよいアコースティックなここちよい空間感だったとすれば、HD800は最新のB&Wの800シリーズのような、とでもいえばいいでしょうか。
高速でいて精密な音場のイメージ・・しかもそれでいて、ある種の音楽性が実現されている・・その両輪がまさに新しい体験なのです。聴いてみれば瞬間にわかります。

ぜひ機会があれば、お店やショウルームで、一度試聴されることをおすすめします。百聞は一聴にしくはなしです。


Responses

  1. 音場感がすばらしいということでしたので、購入し1週間ほどたちます。現在のところどう見ても650のほうがよくきこえるのですが、エージングで変わるという記事があり、期待して待っているところです。いかがなものでしょうか?

    • chaina さん・・コメントありがとうございました。気がつくのが遅くなってしまって失礼しました。確かに購入したときに、HD650とはまったく別種の音という印象をもったのを思い出しました。使っているうちにボーカルなど人間の声が楽器とくっきりと区別されてチャーミングになってきたな、と感じた記憶があります。早くいい感じでchainaさん風になじんでくるといいですね。


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