投稿者 undecuplet | 2010/05/10

フランス製ビッグバンドの傑作~ミシェル・ルグラン ビッグ・バンド(MICHEL LEGRAND BIG BAND)

今日はまさに初夏の一日でした。こんな日にはビッグバンドです。

1995年録音の、ミシェル・ルグランのビッグバンド作品です。ルグランはたくさんのアルバムを発表していますが、その中でも屈指の1枚でしょう。

MICHEL LEGRAND
BIG BAND

1.Le Petit Journal ル・プティ・ジュルナル
2. I Will Wait for You アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー
3. Dingo Lament [From Dingo] ディンゴ・ラメント
4. Dingo Rock [From Dingo] ディンゴ・ロック
5. Images イメージ
6. You Music Believe in Spring[from the Young Girls [Chanson de Maxence] ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング
7. Pieces of Dreams (Little Boy Lost) [From Pieces of Dreams] 美しき愛のかけら
8. Windmills of Your Mind [From the Thomas Crown Affair] 風のささやき
9. Ray Blues レイ・ブルース
10. Fast Food ファースト・フード

ビッグバンドの楽しみはいろいろとあると思います。もちろん、アメリカのデューク・エリントンやカウント・ベイシーといった「いわゆるビッグバンド」こそが本流でしょう。しかし、ビッグバンドには、フランス製もあるのだと思い知らされる・・いい意味でフランス音楽に対する常識を打ち破られるビッグバンドアルバムなのです。

まずは、リズムセクション、金管の出来が文句なしに素晴らしい出来です。そして、そのひとつひとつの音色にこめられたペーソスというか、そういう人間の哀愁のようなものが、そう、パリのイメージなのです。アメリカのそれとは違う、欧州製のアンニュイな匂いが輝かしい金管の音にも充ち満ちているのです。

それと、もちろん、このアルバムの主役がミシェル・ルグランであるということも欠かせません。とにかくアレンジのうまい人ですが、今回も炸裂です。特に「アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー」は、それぞれにあまりに巧みなアレンジで十分に展開を重ねたあと、最後の最後になって自分自身のピアノと唄がきます。「風のささやき」なども彼自身のピアノが全面にフィーチャーされています。彼自身のピアノがすごくうまいか、というと、ミスタッチやちょっと癖もあったりして、そのあたりも素敵なご愛敬です。もちろん、アレンジャーとしての一流であるという自負や、フランスの指揮者によくあるように、ある種の自己顕示が強い方だと思いますが、でもそれだけじゃなくて、自分の曲だからこそ自分でしめなかえればいけない・・といった彼一流のサービス精神とも思えて、そのあたりがまたいい感じでこのアルバムの全曲に人間味を付与しているのです。
録音もよく、ビッグバンドはよくオーディオのチェックにも用いられますが、もちろん、それにふさわしい楽器のバランス、ひろがりがよくできたアルバムでもあります。傑作のアルバム・・おすすめです。

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