投稿者 undecuplet | 2010/05/29

パールマンの神技:ヴァイオリン・アンコール集(Violin Encores / Itzhak Perlman )

アイザック・パールマンによるアンコール集。

アンコールは、いわゆるレパートリーの中の十八番だけ演奏するわけだから、その人となりがいちばんわかるのだろうけれど、このアルバムはそういったレベルを超えて、超弩級の作品集になっている。

パールマンという人は、どうしても政治的立ち位置の色眼鏡をかけてみてしまいがちなのだけれど、むしろそういうことが何か邪魔をして、彼の本当の凄みが伝わりずらくなってしまっているのかもしれない。僕自身、何かフィルターをかけて彼をみていたかもしれないと、いまこのアルバムをききながら猛省している。

Violin Encores
Itzhak Perlman

ディスク:1
1. Elgar:Salut D’amour Op.12
2. Suk:Un Poco Triste Op. 17 No. 3
3. Suk:Burleska Op.17 No.4
4. De Taeye:Prelude Op. 23 No. 5
5. Rachmaninov:Prelude Op. 23 No. 5
6. Mendeossohn:Sweet Remembrance
7. Fiocco:Allegro
8. Debussy:La Plus Que Lente (Valse)
9. Sarasate:Jota Navarra OP. 22 No. 2
10. Faure:Bereceuse Op. 16
11. Gershwin:It Ain’t Necessarily
12. Arensky:Serenade in G Op. 30 No. 2
13. Rachmaninov:Melody Op. 21 No. 9
14. Rimsky-Korsakov:Flight Of The Bumblebee
15. Debussy:Menuet
16. Drigao:Valse Bluette
17. Rachmaninov:It’s Peaceful Here Op. 21 No. 7
18. Ravel:Valses Nobles Et Sentimentales 6 & 7
19. Gershwin:Prelude No. 1
20. Gershwin:Prelude No. 2
21. Gershwin:Prelude No. 3
22. Albeniz:Sevilla
23. Schmann:Prophet Bird Op. 82 No. 7
24. Rameau:Rigaudon
25. Achron:Hebrew Melody
26. Debussy:Golliwogg’s Cake-Walk

ディスク:2
1. Bazzini:La Ronde Des Lutins
2. Wieniawski:Polonaise No. 2 in A Op. 21
3. Wieniawski:Obertass-Mazurka Op. 19
4. Stravinsky:Chanson Russe
5. Stephaen Foster:Jeanie With The Light Brown Hair
6. Deep River
7. Tchaikovsky:Melodie
8. Godowsky:Alt-Wien
9. Castelunovo-Tedesco:Tango
10. Debbusy:En Bateau
11. Wieniawski:Polonaise De Concert Op. 4
12. Wieniawski:Scherzo-Tarantelle Op. 16
13. Del Valle:Ao Pe Da Fogueira
14. Rachmaninov:Vocalise Op. 34 No. 14
15. Paganini:Sonata No. 12 in E Minor Op. 3 No. 6
16. Grasse:Wellendpiel
17. Halffer:Danza De La Gitana
18. Sarasate:Habanera Op. 21 No. 2
19. Sarasate:Playera Op. 23
20. Sarasate:Spanish Dance Op. 26 No. 8

彼の生い立ちをwikiでみてみよう。

イツァーク・パールマン(Itzhak Perlman、1945年8 月31日 – )は、イスラエルのテル・アヴィヴ生まれのヴァイオリニスト、指揮者、音楽指導者。20 世紀における最も偉大なヴァイオリニストの一人と評価されており[1]、また知名度においても最も秀でたヴァイオリニストの一人である。演奏においてのみならず、教育者としても高く評価されている。使用楽器はストラディヴァリの『黄金期』に製作された1714年製ストラディヴァリウスのソイル。

略歴
1945年8月31日、イスラエルのテル・アヴィヴに生まれる。両親は、ポーランドから移住したユダヤ系の理髪師で、ことさら音楽の愛好家ではなかったらしい。3歳の時、ラジオでヴァイオリンの演奏を聴いて感動し、ヴァイオリンに強い憧れを抱く。最初はおもちゃのヴァイオリンを遊び半分で弾いていたが、間もなく正式なレッスンを受けるようになる。

しかし、4歳3ヶ月のとき、小児麻痺にかかり、下半身が不自由になってしまう。それでもヴァイオリニストになる夢をあきらめず、幼少ながらシュミット高等学校でヴァイオリンのレッスンを続ける。その後、アメリカ=イスラエル文化財団の奨学金を受けて、テル・アヴィヴ音楽院でリヴカ・ゴルトガルトに師事し、10歳で最初のリサイタルを開いた。これを機にイェルサレム放送管弦楽団の演奏会に招かれ、ラジオにも出演する。

テル・アヴィヴ音楽院卒業後の1958年、13歳の時、アメリカの人気番組「エド・サリヴァン・ショー」のタレント・コンクールに応募して栄冠を勝ち取り、翌1959年2 月に出演、リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」やヴィエニャフスキの「華麗なるポロネーズ」を弾いて大絶賛を浴びる。

このテレビ出演をきっかけに、アメリカに留まることを決意、アイザック・スターンの強い推薦を得てジュリアード音楽院に入学、名教師イヴァン・ガラミアンとそのアシスタントのドロシー・ディレイのもとで学ぶ。

その後、アメリカでの正式デビューは、1963年3 月5日、17歳の時にカーネギー・ホールに於いて弾いたヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番であった。1964年8 月にはレーヴェントリット国際コンクールで優勝する。18歳での優勝は史上最年少であった。その後はアメリカのメジャー・オーケストラから共演依頼が殺到し、アメリカ全土の主要都市でリサイタルを開いて絶賛を浴びる。1965年には7年ぶりに故国イスラエルに帰り歓迎を受ける。1967年から1968 年にはヨーロッパの主要都市でデビューを果たし、その評価は国際的なものとなる。なお初来日は1974年であった。

1966 年から始めたレコーディングではグラミー賞15回をはじめとしてエミー賞を4回受賞するなどほとんどのレコード賞を獲得している。

また、1993 年には映画「シンドラーのリスト」に出演して話題になった。1998年からはジュリアード音楽院の教授として教育活動にも従事している。近年は指揮活動にも取り組み、弾き振りのみならずデトロイト交響楽団の首席客員指揮者を務めるほか、セントルイス交響楽団で音楽顧問を務めている。

1986 年には長年の活動を評価され、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領から「モデル・オブ・リバティ」、2000年にはクリントン大統領から「ナショナル・モデル・オブ・アーツ」の称号が贈られている。

2009年1月20日のオバマ大統領就任式ではヨーヨーマと演奏した。しかし実際に会場に流された音はリアルタイムのものではなく、事前に録音されたものであったことがわかり、各方面で賛否両論の声が上がっている。

このアルバムはといえば、それぞれが小品ながら、そのどれもが「音楽」として楽しい。作品としてその曲を知っているということと、パールマンの演奏を聴くということは、まったく別物であり、それほどまでに、パールマンが本当に音楽の「楽」しさを伝えてくれる、天からの使者であるかのようなのだ。

1曲目、エルガーがはじまると、もう数秒でこころがどうにもなく奪われる。何かにつき動かさせるように泣きたくなってくる。エルガーの曲だという同定なんてことはもうどうでもいい・・その譜面に書かれていただろう本来の魂の躍動が、パールマンの演奏によってこころをふるわすものとなる。
曲を聴きながら静かに泣いてしまっている自分がいる。そして、こうして、自分が泣いていること自体が、なんと幸福な時間であり、体験なのだろうとさえ思わせられる。

「熊蜂の飛行」もなんと音楽的なのだろうと思う。難曲ということを感じさせない音楽としてのこころが彼の演奏にはある。
そして絶品なのが、ドビュッシーだ。「メヌエット」もいいし、「ゴリウォーグのケークウォーク」も素晴らしい。このピアノ曲の独特のものだと思われていた味わいが、楽器の違いを超越して伝わってくる。自分自身、ドビュッシーが好きだったことをあらためて思い出さされ、再確認させられる。それぞれの音楽のもっているもっとも大事な「アニマ」のようなものがそこに立ち現れるからなのだろう。

音楽をあらためて、好きになる・・そんなアルバムである。小学校の音楽の授業の時間にこれを聴いていたら日本全国民が音楽愛好家になっていたのだろうにとさえ思う。おすすめである。

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