投稿者 undecuplet | 2010/06/08

流麗で華麗なテクニックの極み~ギンジンのラ・ヴァルス(Maurice Ravel: La Valse – piano works Alexander Gindin )[2000]

実に端正で、軽やかなピアノタッチを自由に操るギンジン。彼のラヴェルのアルバムです。なかなか素敵な選曲で、「優雅で感傷的なワルツ」からはじまり、「夜のガスパール」「ソナチネ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」、そして、「ラ・ヴァルス」。ラヴェル好きにはたまらないラインナップでしょう。

ラ・ヴァルス ラヴェル作品集(Maurice Ravel)
アレクサンドル・ギンジン(Alexander Gindin)

1. 高雅で感傷的なワルツ Valses nobles et sentimatales
2. 夜のガスパール Gaspard de La Nuit
1.オンディーヌ
2.絞首台
3.スカルボ
3. ソナチネ Sonatine
4. 亡き女王のためのパヴァーヌ Pavane pour une infante Defunte
5. ラ・ヴァルス(ピアノ独奏版) La Valse

アレクサンドル・ギンジンは1977年モスクワ生まれ。今回のこのラヴェルは2000年11月に那須野ヶ原ハーモニーホールでレコーディングされたもの。響きのたっぷりとした、ヴォリュームあるオリジナリティあふれるラヴェル。とてもチャーミングです。

「高雅で感傷的なワルツ」は、ちょっと、テンポが遅めだけれど、確実なテクニックから伝わる真摯な感じがとてもギンジンらしい。そして、「ラ・ヴァルス」はあえてラヴェルのピアノ・ソロ版を使わず、ギンジン自身の編曲によるもの。ギンジンらしく、ちょっと華麗で美しい響きの「ラ・ヴァルス」アレンジになっています。この曲は、演奏者によって、本当にまったく別物へと豹変するもの。今回の演奏は、ギンジンの確実なピアノさばきと巧みさによって、ちょっと毒気は少ないけれど、流麗で優雅な「ラ・ヴァルス」を楽しめます。

ロシアには、本当に巧みなピアニストが多いですね。それぞれが基本的なテクニックと構造力が保証されながら、それぞれにトライアル精神があり、新しいピアノ世界を聴かせてくれるところが素晴らしいです。ギンジンのこの1枚もおすすめです。

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