投稿者 undecuplet | 2010/06/24

新型ピアニスト登場:ユジャ・ワン/トランスフォーメーション Yuja Wang transformation [2010]

新型のピアニストの登場です。

高度な技術と、音楽への深い洞察力を備えた期待の若手ピアニスト、ユジャ・ワン。難曲ばかりのプログラムは、彼女らしい自信と音楽性のあらわれと言えるのかもしれません。

ユジャ・ワン/トランスフォーメーション
Yuja Wang   transformation

こちらで一部試聴できます

・ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの3楽章
・D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.380
・ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
・D.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 K.466
・ラヴェル:ラ・ヴァルス
ユジャ・ワン(ピアノ)

録音時期:2010年1月26~31日
録音場所:フリードリヒ・エーベルト・ホール、ハンブルク
録音方式:デジタル(セッション)

発売元のユニバーサルによる彼女の紹介によれば・・

【ユジャ・ワン・プロフィール】
北京で1987年に生まれたユジャは6歳からピアノを学び始めた。北京の中央音楽学院でLing Yuanと Zhou Guangrenに師事し、中国、オーストラリア、ドイツで公演を行った。その後、カルガリーで夏に開催されるカナダ・中国芸術文化交流プログラムに3回 参加し、マウント・ロイヤル・カレッジ音楽院でHung Kuan Chen(陈宏宽)と テム・ブラックストーンに師事するためにカルガリーに移る。ユジャが15歳になった2002年にはアスペン音楽祭のコンチェルト・コンペティションで優勝し、フィラデルフィアに移りカーティス音楽院でゲイリー・グラフマンに師事。2008年にカーティス音楽院卒業。2006年には名門ギルモア・ヤング・ アーティスト賞を受賞している。
2005年にピンカス・ズーカーマン指揮のオタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団とメジャー・コンサート・デビューをしてから、カナダ中の記者 が「スター誕生」と彼女に注目し始める。現在までにボルチモア、北京、ボストン、シカゴ、ヒューストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコ、サンクトペテルブルク、東京やチューリヒといった世界最高峰のオーケストラと共演している。
シャルル・デュトワ、ロリン・マゼール、ロバート・スパーノ、ユーリ・テミルカーノフ、マイケル・ティルソン・トーマス、オスモ・ヴァンスカやデイ ヴィッド・ジンマンといった指揮者たちの下でも演奏している。
2008年春にはアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズとサー・ネヴィル・マリナーと共にアメリカ・ツアーを行う。北米中や海外 の主要都市でリサイタルを行い、室内楽も熱心に演奏する。アスペン、ギルモア、サンタ・フェ室内楽、シュレスヴィヒ=ホルスタイン、ヴェルビエなどの各音楽祭にも定期的に出演している。
2008/09シーズンにはシャルル・デュトワ 指揮でロサンゼルス・フィルハーモニック、ナショナル交響楽団、ピッツバーグ交響楽団 との初共演が予定されている。またマイケル・ティルソン・トーマス指揮でロンドン交響楽団、クラウディオ・アバド指揮でルツェルン祝祭管弦楽団とのデビューも予定。それ以外にもクイーン・エリザベス・ホールでロンドン・リサイタル・デビュー、セントポール、シアトル、パリ、プラハ、ミュンヘン、ベルガ モ(ミケランジェリ音楽祭)などを含む海外都市でのリサイタルも色々と計画されている。(ユニバーサル)

『ニューヨーク・タイムズ紙』によれば、「彼女は、速さ、 柔軟性、ひらめき、繊細なニュアンスといった、すべてを持っているようだ」。まさにピアノ中のピアノ、スタインウェイ的音色が存分に楽しめます。

まずは、アルバム中程にある、パガニーニの主題による変奏。この難曲を難曲と感じさせず、その上、古典的とでも革新的とでもいえる響きで、とにもかくにも音楽的に「聴かせて」くれるのです。そしてそこの表現される音楽性の新しさが何ともいえず、新鮮で愉快なのです。

そして、究極のラヴェルの「ラ・ヴァルス」。原曲を感じさせない、ダイナミックな彼女の演出ぶりには、賛否両論あるでしょうが、とにもかくにも「ラ・ヴァルス」好きには、たまりません。このような解釈がゆるされるのも、そもそもはラヴェルが内在させた変幻自在なモチーフがあるからこそ。それを新しい形で切り出した彼女こそがまずは称えられるべきであり、とにもかくにもワクワクとさせてくれる演奏に脱帽です。
ダン・タイ・ソンといい、アジア的な感性によるラヴェルのありようは、とにもかくにも、新しい時代そのものの象徴なのでしょう。特に今回のこのアルバムでは、その「新型」的香りが何ともいえず新時代を思わせ、素敵です。

ユジャ・ワンは、来年春には来日するとか。ぜひとも聴いてみたいピアニストがまたひとり増えました。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

カテゴリー

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。