投稿者 undecuplet | 2011/01/08

超絶技巧の画期的自作自演集 マルク=アンドレ・アムラン 短調による12の練習曲 Hamelin Etudes

かつてヨーロッパでは「コンポーザー=ピアニスト」という言い方があって、彼らは超絶的な技巧を必要とする作品を自ら作曲し、これを演奏することで知られていました。

リスト、ショパン、ルビンシテイン・・・etc。そして現在では、やはりフランス系カナダ人ピアニスト、マルカンドレ・アムラン(Marc-Andre Hamelin 1961 – )こそがまさしくコンポーザー=ピアニストそのものなのでしょう。
今回の1枚は、「短調による12の練習曲」「小さなノクターン」「コン・インティミッシモ・センティメント」からの5曲からなる自作自演集です。


短調による12の練習曲

マルク=アンドレ・アムラン

『短調による12の練習曲』
・第1番イ短調「トリプル・エチュード」(ショパンの練習曲による)
・第2番ホ短調「昏睡したベレニケ」
・第3番ロ短調「パガニーニ~リストによる」
・第4番ハ短調「無窮動風練習曲」(アルカンによる)
・第5番ト短調「グロテスクなトッカータ」
・第6番ニ短調「スカルラッティを讃えて」
・第7番変ホ短調「チャイコフスキーの左手のための練習曲による」
・第8番変ロ短調「ゲーテの魔王による」
・第9番ヘ短調「ロッシーニによる」
・第10番嬰ヘ短調「ショパンによる」
・第11番嬰ハ短調「メヌエット」
・第12番変イ短調「前奏曲とフーガ」
『小さなノクターン』
『コン・インティミッシモ・センティメント~最も親密な思いをこめて』より
・第1番:レントラーI
・第4番:アルバム・リーフ
・第5番:オルゴール
・第6番:ペルゴレージにちなんで
・第7番:子守歌
『主題と変奏』(キャシーズ・ヴァリエーションズ)

構想、作曲に約25 年という歳月を費やしたというだけあって、素晴らしい出来映え。人間業とは思えぬ超絶技巧で、アルカンやゴドフスキー、カプースチンなどのいままでの超難曲とも違って、さらに奥深い興趣深い作品群となっています。
さらなる難曲として生まれ変わった「ショパン・エチュード」や「ラ・カンパネラ」、そしてまったくの自作の「グロテスクなトッカータ」や「前奏曲とフーガ」など、” アムランが弾くアムランの音楽” が、まさにピアノ世界の拡張をそこに示しているかの感覚を与えます。

また「12 の練習曲」だけでなく、フィアンセのキャシー・フラーに贈るメッセージでもある「主題と変奏」など、アムランによるアムランの音楽も存分に楽しめるところも、サービス精神満点。まさに超一級のおすすめの1枚です。

 

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