投稿者 undecuplet | 2012/03/01

男くさいラテン演歌? ITALIAN GARDEN クレイジー・ケン・バンド

いつもの剣さん節が炸裂。この何とも言えないレトロな感覚がいい。音楽好きの中年が日本語でロックをすると、こうなるのだろうけれど、巧みなバンド演奏とともに、日本の音楽シーンのある種の隠れたスタンダードなのだろう。

 

Italian Garden
クレイジー・ケン・バンド
ディスク:1
1. マカロニ・イタリアン
2. 不良倶楽部
3. 京都野郎
4. BIBIMBOP
5. 夏っ子
6. 夕凪
7. eye catch -area one-
8. 夜明け
9. 女のグランプリ
10. 女と海と太陽と
11. MITSUBACHI
12. ワイルドで行こう!!!
13. eye catch -area two-
14. シウマイ娘
15. 春巻 -Spring Roll-
16. SOULMATE
17. 生き残れ!!!
18. eye catch -area three-
19. いっぱい いっぱい
20. そんなこと言わないで
21. おにいちゃん

ディスク:2
1. 金龍酒家
2. 馬力
3. いっぱい いっぱい
4. お・ん・な
5. ウォーカーヒルズ・ブーガルー
6. eye catch / 世界にひとつのCKB
7. スポルトマティック
8. 友だちはいいもんだ
9. CRAZY KEN 喋る! 喋る! 喋る! (CRAZY KEN スペシャルインタビュー)

なぜかドキドキする歌詞、そしてこころくすぐる「ヨコハマ」「逗子」「葉山」「横須賀線」といったローカルなことば・・上手に料理されたこれらの言語がケンさんの世界観を見事にもりたてる。

 

 

オフィシャル・ウエブサイトによる解説もなかなか楽しい。

 

 

アルバムタイトルの由来

戦後から真夜中の本牧通りの一角を不気味に発光させていた伝説的スポット「イタリアン・ガーデン」。
1960年代当時、横浜で最もヒップな人々の集う場として、東京からも高感度な人々が国道を飛ばしてやって来た。その中にはあの勝新太郎の姿もあったという。IGの略称で親しまれたこの店の様相はかつて1950年代のパリ・サンジェルマンデプレのザズー族が集う地下クラブの熱狂のようであった。幾度となく閉店、再開を繰り返すも、マンション建設の為、取り壊しの運命となる時まで数多くの伝説がここから生まれ、泡のように消えていった。その渦の中から東洋一のサウンドマシン、CKBも発生していたのだ。
あまり知られていないが、IGはCKB発祥の場であり、奇しくもCKB結成の1997年、惜しまれつつも閉店。その後、通りを挟んだ反対側に旧IGのポリシーと伝統の「四角いピザ」を継承する新規IGが開店し現在も営業中だ。あれから15年を経たこの年を象徴する「響き」として、CKBニュー・アルバムのタイトルとしたのでありました。

 


横山剣’s SELF LINER NOTES

01:マカロニ・イタリアン
作曲:小野瀬雅生

神戸新開地のレストラン、グリル一平に私の愛するマカロニ・イタリアンと云うメニューが御座います。デミミートソースをたっぷりまとったアルデンテ知らずのマカロニが鉄板の上でじうじう云っております真ん中に生卵が落とされている至福の逸品。この曲のレコーディング直後、鉄板の熱さと味わいの豊かさが脳裏に蘇ったのでした。マカロニ、ダイスキデス。そしてこの曲がアルバムの栄えあるオープニングを飾る事になりまして大変に光栄で御座います。
イタリアン・ガーデン、どうぞお楽しみ下さい。   by 小野瀬雅生
02:不良倶楽部   – Adult Only –
作詞・作曲:横山剣

小学生の頃、僕が主幹していた子供プレイボーイ・クラブの名称「不良クラブ」に由来し、当時の子供目線はそのままに「大人の夜」を取り戻そうと意気込むモンドでラウンジなサウンド。勝新太郎原理主義者としての側面を窺わせる一節もあるかも・・・。とにかくチビッコから中高年まで踊らせちゃうよ!!!って曲。
03:京都野郎   – Kyoto 2000GT-
作詞・作曲:横山剣

京都という言霊。曖昧な記憶や思い込みをベースに、時間軸もストーリーも何もかも無視してざっくりとコラージュ。随所にそこはかとなく漂うジェームス・ボンド 「007は2度死ぬ」感にリンクする登場の伝説のスポーツカー、トヨタ2000GTの美しい流線型のフォルムで全体を包んだグッド・デザインな楽曲でやんす。
04:BIBIMBOP
作詞・作曲:横山剣

脳内にバック・トラックだけが先に浮かんだので、完成に至るまではメロディーと歌詞とタイトルが何度も変更になったけれど、完成したときに「最初からこうしたかったんじゃん!」って合点がいった。過ぎ去った季節の恋の痛みや、夏の喪失感はやがてスパイシーでソウルフルでグルーヴィーで絶妙な隠し味のスペイシーな混ぜご飯、ビビンバになりました!!!
05:夏っ子   – Early Summer –
作詞・作曲:横山剣(☆作詞・作曲:菅原愛子)

初夏の懐かしさを揺さぶるコード進行によって構成された目眩のアーリー・サマー・アンセム。ここ数年、CKBのアルバムは8月リリースが多かったので、初夏のイメージの曲を発表するチャンスがなく、春リリースの今回は水を得た魚みたいな氣分でこんな曲が出て来たんだと思います。僕と同じく7月生まれの夏っ子、菅原愛子ちゃんの担当パートの木漏れ日感も秀逸だよ!!!
06:夕凪   – an evening calm –
作詞・作曲:横山剣

まず「夕凪」というタイトルが最初に浮かび、そこから想像しうる切ない情景や言霊に押し出されるようにメロディー、歌詞、アレンジ原案が、ほぼ「せ~の」で出て来た一筆書き系ミドル&メロウ楽曲。個人的に今度のアルバムのベスト2か3に入るかも!!!
07:eye catch   – area one –

所謂ひとつのジングルその1です。
08:夜明け   – The Fugitive –
作詞・作曲:横山剣

鍵盤を弾きながらスラスラと出て来たメロディー。ある夜、首都高速芝公園付近を走行中に歌詞の大半が浮かび、その後微調整、ブラッシュ・アップを経て完成に至る。天知茂のニヒルな表情を楽曲化したようなナンバーだが、歌詞世界は明日のない逃亡者のイメージ。
09:女のグランプリ   – Hotel Lisboa Macau –
作詞・作曲:横山剣

原曲が頭に浮かんだのは高校ぐらいの頃かも。暫く記憶が停滞していたけれど、去年、何かの拍子に脳内に蘇りデモ音源作成。まるで暗示のように浮かんだ「マカオ」の三文字に押し出され歌詞やアレンジ原案がスラスラと出て来た。マカオのサーキットを舞台に、腕の悪い貧乏レーサーを支援する女性スポンサーがレーサーとの別離を決意するのであった。
10:女と海と太陽と   – Woman, Ocean and Sunshine –
作詞・作曲:横山剣

昔、渋谷のマンハッタン・レコードで買ったバーナード・パーディーのドラム・サンプル集を大音量で流してるうちに浮かんで来たクールでファンキーでグルーヴィーな楽曲。意味とかストーリーを設定する間もなく勝手に言葉が口をついて出て来たものをベースにした歌詞なので、若干、支離滅裂な内容だが、♪ 悔いのない死を迎えよう♪と結んだことで曖昧だった点と点と点が明確な線になった。
11:MITSUBACHI
作詞・作曲:横山剣

20歳前後の頃、作曲途中で投げ出した「WHISPER」という未完成曲をベースに30年以上の歳月を経て完成に至った楽曲。歌詞の世界観は2009年に福岡キャンペーンでお邪魔した中州の「MITSUBACHI」という、まるでバブル期にワープしたかのようなゴキゲンなダイニング・バーとその周辺の情景がヒントになっているよ。
12:ワイルドで行こう!!!   – World Wide Wild –
作詞・作曲:横山剣

僕が子供の頃、野性味溢れる男がもてはやされていた時代があった。肉食系とか、草食系とか、ロールキャベツ系とか、そういうことじゃなくて、当時のワイルドな野郎って一様に大雑把でチャーミングで間抜け美のようなものがあったように思う。で、タフでワイルドかつ甘美なこの曲が「リガオス」のCM曲として起用された時、その想いが共鳴したような氣がして嬉しかったです。
13:eye catch   – area two –

所謂ひとつのジングルその2です。
14:シウマイ娘   ‐ Oh! Irene –
作詞・作曲:横山剣

ある日、マリンタワー周辺を歩いてるときにフッと昭和なエアポケットに落っこちたような感覚に襲われ、同時に浮かんだのがこのメロディー。仮タイトルだった「シウマイ娘」からインスパイアされ歌詞が浮かび、そのまま正式タイトルとなりました。
15:春巻   – Spring Roll –
作詞・作曲:横山剣

知らず知らずのうちに鼻歌で口ずさんでいたメロディー。春の風のような氣分がそこにあったので、歌詞を乗っけてみたけど、ちょっと気持ち悪かったので却下。でも、気持ち悪さも度を超せば気持ちいいので女言葉で歌ってみたら「こんなん出ました!」って感じで考えるより先に言葉が口をついて出て来た。中華街かどっかで謝恩会に参加した品のいい奥さんが、そこで予期せぬ甘酸っぱい出逢いをするのだが、決して背徳行為に至らぬ清らかさ故に、胡弓奏法のバイオリンの音色がトリガーとなって暴発感へと誘う。
16:SOULMATE
作詞・作曲:横山剣(☆作詞・作曲:菅原愛子+★作曲:スモーキー・テツニ)

スタジオで鍵盤をいじくってるうちに基軸部分浮かんで来て、そこに愛ちゃんパートが入るイメージをしたら全体像が浮かんだ。で、エンディング部分を 5段階転調した途端に別館というか、パート2部分のトラックが浮かんで来て、さらにテツニの担当部分も入れる感じがイメージできた時点でメンバーの生演奏を流し込んだ。歌メロが完成する前にバックトラックから先に作るというスタイルは2ndアルバム辺りからやっている。テーマになっているのは自分よりも大切なもの。
17:生き残れ!!!   – R.I.P. SUPER BAD –
作詞・作曲:横山剣

オートバイとともにあったやんちゃな青春時代の想い出をベースに作った「R.I.P. SUPER BAD」という曲を原曲とするが、2010年暮れにフレーズを追加し完成に至る。生きてるといろいろあるけど、とにかく生き残れ!!!というメッセージが タイアップのパチンコ「花の慶次」の世界観と共鳴したとすれば光栄です!!!
18:eye catch   – area three –

所謂ひとつのジングルその3です。
19:いっぱい いっぱい   – IPPAI IPPAI –
作詞・作曲:横山剣

2011年という年は文字通りいっぱい いっぱいな1年だったけれど、どんな状況にあっても生きて行かねばならないのだから、その生きる力を少しでも多くと願ったとき、無条件の愛と笑顔とバイタリティが必要であると感じ、その一念に押し出されて来た楽曲。
SEIYUのCMソングとして起用されたのは子供の頃からCM音楽制作を夢見ていた僕にとって非常に光栄なことでやんす!!!
20:そんなこと言わないで   – I’m your Puppet –
作詞・作曲:横山剣

自分の「作曲したい人リスト」の上位に常にいたのが堺正章さんだったけれど、去年、その想いが叶ったよ。初めて堺さんとお会いして、西麻布で食事しながら趣味のクラシックカーやR&Bの話題やを中心に意気投合。その夜、横浜に帰るクルマの中でこの曲のベースとなる部分が浮ぶ。ザ・スパイダーズやソロ・シンガーとしてのキャリア、「西遊記」の質感、そして趣味のクルマや、現役感、さらに14歳後輩の僕との距離感、こういったいろんな要素を脳内ミキサーにぶっ込み完成に至った!!! 作曲屋冥利に尽きます!!!
21:おにいちゃん   – Brother –
作詞・作曲:横山剣

1991年から1997年まで活動したCKBの母体、CK’Sの「涙が止まらない」がベースになっていて、この曲の歌詞が完成に至る間もなくCK’Sは解散してしまう。そして、一昨年、歌詞のすべてが完成。早々にレコーディングを済ませた。これを微調整、ブラッシュ・アップし、今回のアルバム に収録、トリの座を獲得という栄誉に賜りました!!!
「おにいちゃん」は特定の誰かを指すわけではないけど、大切な誰かと重ね合わせて聴いてくれたら嬉しいでやんす。

 


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