投稿者 undecuplet | 2012/09/18

真の音楽の歓び~ガリアーノ・ピアソラ・フォーエバー Richard Galliano septet “Piazzolla Forever”

サントリーホールの総合プロデューサーだった萩元晴彦さんにいわれたことがある~音楽の神様に仕えているのに、それ以上に何を求めることがあるのだ、と。

ガリアーノさんのピアソラ・フォーエバーを、鎌倉芸術館で数年ぶりにきく機会をえて、このことばを思い出した。ここには、音楽の神様からの贈り物がある。そして、この素晴らしい「音楽」というもののために、私たちは存在しているのだ、と。

2007年、私たちはガリアーノさんのこのピアソラ・フォーエバーのコンサートを開催した。ビデオアーツの海老根さんとのご縁で、フランスから招聘をした。海老根さんは、「ガリアーノさんの音楽は、ジャズだけではない。ライブハウスでの音楽だけでなく、コンサートホールで奏でられるいわゆるクラシック的な音楽も素晴らしい。彼こそが実現できるアコーディオンの真の芸術がそこにある」とよくいわれていた。だから、私たちは、とにもかくにもコンサートホールで実現することをめざした。そして、紀尾井ホールの協力で可能となった。

当時、お客様を集めることに必死で、僕自身はコンサートに100%集中できなかったけれど、それでも素晴らしい「音楽」に感動し、思わず泣いていたことを思い出す。カーテンコールにガリアーノさんが舞台に戻ってきて、客席が総立ちとなって迎えたのをみたとき、これこそ音楽の神様からの贈り物なのですよね、とこころの中の萩元さんにはなしかけていた自分がそのとき確かにあった。

あれから5年、今回は海老根さんご自身の尽力で、ピアソラ・フォーエバーが再び実現となった。今度は僕は、音楽に100%集中した。そして再び感動した。前回にもましてたくさんの鎌倉芸術館のお客様も、あの日と同じく、カーテンコールのガリアーノさんを総立ちになって迎えていた。会場はホールに馴じんだ鎌倉のお客様が多く、きっとガリアーノさんを初めて聴く方も多かっただろうけれど、終演後ロビーでは、ガリアーノさんのサイン会を待つ何百人ものお客様が行列をつくった。彼の音楽となんらかのカタチで関わりをもっていたい・・そういう人たちの列なのだ・・そうせざるを得ないほどにわたしたちのこころを動かす何かが、彼のつむぎだす音楽にはある。まさに、「音楽の神様」がほほえんだ瞬間なのだろう。「真の音楽」の輪はこうして広がっていくのだろう、と思う。

ガリアーノさんは、金沢、東京とめぐる。さらに多くの人が、彼のアンサンブルのステージに触れ、シンパになっていくはずだ・・。

音楽の神様に仕えているのに、それ以上に何を求めることがあるのだ~そう、まずは音楽の神様に仕えずしてどうする・・と、我が身をのふがいない日常をふりかえり、あらためて萩元さんのことばを自身に問いかけている自分がいる。

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