最近、ユジャワンやアムランといった高速プレイのいわば21世紀型ともいうべきピアニストが盛んだが、ブレハッチはショパンコンクール優勝のボーランド人というまったく、ある意味純粋・生粋のコンサートピアニスト、ショパン弾きなのだ。
モーツァルト、ベートヴェン、シューマン、ショパン・・すべてに飽きさせることなく、きわめて音楽的にチャーミングに、いわばピアノ本来の楽しさを奏でる。いま現存するこのタイプのピアニストとしては、その貴公子ぶりもあわせ、ピカイチだろう。
コンサートにきた誰もが幸福につつまれた一夜だった。
モーツァルト:ロンド イ短調 K. 511
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K. 300d
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op. 101
シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op. 22
ショパン:4つのマズルカ
ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 「英雄」 Op. 53
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