投稿者 undecuplet | 2019/03/18

地球を球として俯瞰した視座:石川直樹 この星の光の地図を写す

地球を球として俯瞰した視座:石川直樹

 
登山家であり、写真家である石川直樹さんの
展覧会(この星の光の地図を写す)をみた

300枚を超える彼の作品を一望できる

昔、山岳写真家というと白川義員に代表される
光と影のワンチャンスをねらった絶景が
常に想像された

だが石川の写真には、
風景というよりむしろ
人間の営みが
極地という人間にとって過酷な状況のもとでも
普遍的に存在しうる
そんな人間へのある種の尊敬に似た
気持ちの投影がある

雪深い北極での犬ぞり
そして、食糧である動物たち
命を互いに委ねあう関係にだけ
たちのぼる
尊い関係性がそこにはある

今回の展覧会の展示方法もすてきだ
いくつかの部屋がカーテンで仕切られ
まったく異なった明るさの部屋で鑑賞する

写真はみる者の環境というか、心持ちによって
同じものであっても同じではないという・・
つまり、観る者自身の投影がそこにあるということを
無意識のうちに観察者に伝えるという点で
見事だ

いずれにせよ彼の写真にあふれる視点は
あたたかい
どのような過酷な環境であっても
それを自分の外のものとしてではなく
環境と一体となった自分の延長線上に
それをとらえる

その視座が心地よい

 

 

IMG-1707


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