投稿者 undecuplet | 2019/06/18

名人降臨:プレトニョフ オペラシティ

名人降臨:プレトニョフ オペラシティ
中島敦の小説に「名人伝」というのがある
弓矢の名手が腕があがるにつれて、弓矢そのものの
存在する気にかけなくなる・・というものだ
彼には最後は弓矢がみえなくなる・・

最後のヴィルトーゾともいうべきプレトニョフにとって
ピアノはもはや立ち向かう相手ではない

僕はたまたま彼を上から見下ろす位置で鑑賞したのだが、
ピアノにむかうなり、何の緊張もやるぞという気がまえもなく
とても自然にピアノをひきはじめる
まるで、その楽器を手で弾くというより
彼のこころとピアノが直結しているように
「何の意識的な行為なく」ピアノが奏でられるのだ

それはまるで「仙人」のごとくというべきか・・
ピアノとプレトニョフが切り離すことのできない
一体のものとなっているというべきか・・

とにかく他のピアニストがピアノを弾くという
行為とはまったく別の次元の行為なのだ

そして、奏でられる音はどこまでいってもやわらかく
刺激的なものはない
もちろんそれでいて極上の音楽なのだ
新しい体験の夜だった

ベートーヴェン: ロンド Op.51-1 ハ長調

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op. 57「熱情」

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リスト:詩的で宗教的な調べより第7曲「葬送曲」S. 173

リスト:忘れられたワルツ S. 215 第1番

リスト:《巡礼の年》第2年:イタリアより第5曲「ペトラルカのソネット第104番」 S. 161/R10-5

リスト:夜想曲「眠られぬ夜、問いと答え」S. 203

リスト:3つの演奏会用練習曲 S. 144より第2曲「軽やかさ」

リスト:凶星!(不運) S. 208

リスト:2つの演奏会用練習曲 S. 145

リスト:暗い雲 S. 199

リスト:ハンガリー狂詩曲第11番 S. 244-11

リスト:葬送前奏曲と葬送行進曲 S. 206より「葬送行進曲」

アンコール:愛の夢

 

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