シカゴといえば、後年のラブバラードのバンドと思われがちだが、やはり、シカゴといえばブラスロックだ。その中でも最高傑作と思えるのが、この「Chicago Ⅱ」。特に組曲として創られている、〈バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン〉(6. Make Me Smile/7. So Much To Say, So Much To Give/8. Anxiety’s Moment/9. West Virginia Fantasies/10. Colour My World/11. To Be Free/12. Now More Than Ever)は、シカゴ史上最高の楽曲だろう。クラシックの組曲を思わせるさまざまなプランがこの中には組み込まれていて、ある種のせつなささえ感じさせる。

 

CHICAGO Ⅱ
CHICAGO
こちらで一部試聴できます)

 

1.Movin’ In
2. The Road
3. Poem For The People
4. In The Country
5. Wake Up Sunshine
6. Make Me Smile
7. So Much To Say, So Much To Give
8. Anxiety’s Moment
9. West Virginia Fantasies
10. Colour My World
11. To Be Free
12. Now More Than Ever
13. Fancy Colours
14. 25 Or 6 To 4
15. Prelude
16. A.M. Mourning
17. P.M. Mourning
18. Memories Of Love
19. It Better End Soon 1st Movement
20. It Better End Soon 2nd Movement
21. It Better End Soon 3rd Movement
22. It Better End Soon 4th Movement
23. Where Do We Go From Here

 
そのchicago Ⅱ が、ハイレゾリューションで配信されている。これがいい。古いアルバムだから、ハイレゾといってもそれほどの差ではないのか、と思っていたら、ブラスの音、ベースの音の解像度が全く違う。のりのいいロックの楽しみとともに、楽曲としての楽しみがそこに加わる。いままでCDできいていたのがなんだったのか・・それほどまでに違うものだ。配信で新しい楽しみがまたはじまった・・・。

フェルドマンさんといえば、World Business Satellite で時々コメンテーターをされているからご存じの方も多いかもしれない。あの番組のコメンテーターで、もっとも信頼できるひとりであり、いつも日本のことを真摯に真っ正面から思ってくれた発言をしている。

この書物も、そんな彼の「日本への愛情」に満ちあふれている。日本は、もはや本当は絶望的な状況であり「起死回生」の手でもうたない限り、だめなのだが、さいごのさいごまで、その「起死回生」とは何かを語り続けてくれているのだ。こんなにも日本のことを考えてくれるフェルドマンさんに感動をおぼえる。

いわゆる財政危機を含め、いま日本の経済が解決しなければいけない問題の根幹は、「年金問題」「農業問題」「医療費問題」「一票の平等」などにあるとして、普通の人がちょっと躊躇するかもしれないところまで、踏み込んで、だめとはあきらめずに解決策を提示する。すごい。

彼のような、いわば真の「日本応援団」が、政財界になんとか強く関わって、この国の存続について協力してほしい、と心の底から願う。

日本経済 起死回生のストーリー
ロバート・アラン フェルドマン
財部誠一

製造業の急速な海外展開、深刻さを増す財政問題―。
これから日本経済は、究極の正念場を迎える。
危機から甦るストーリーは考えられるか。
『ワールドビジネスサテライト』での「辛口コメント」に定評があるフェルドマン氏。
一方、『報道ステーション』でのタブーに斬り込む経済ルポが人気を博す財部氏。
経済の現場を知り尽くし、問題の本質を見極めた2人が、「あっと驚く」再生プランの数々を提言。

第1章 野田政権の経済政策に物申す!(評価できる二つのポイント(財部)
個々の政策に疑問が多い野田政権(フェルドマン) ほか)
第2章 グリーン・テクノロジーの大チャンス(東北の復興は二十一世紀型産業で(財部)
日本のものづくりが優れている点(フェルドマン) ほか)
第3章 アジアの急成長を取り込む戦略(アジアの需要はまだまだ伸びる(フェルドマン)
中国の問題点はガバナンス能力の欠如(財部) ほか)
第4章 アメリカと日本はパラレルワールド(成長ストーリーが見えないアメリカ経済(フェルドマン)
日本経済と同じ道をたどっている(財部) ほか)
第5章 「起死回生のストーリー」への構造改革(震災復興に伴う議論の危うさ(財部)
正しい財政政策を打ち出す選挙制度とは(フェルドマン) ほか)

新ビジネスのアイデア、アジア市場戦略から、東北の復興策、年金・社会保障・財政改革まで、辛口かつリアルに日本復活のストーリーを語り尽くす。

【著者紹介】
モルガン・スタンレー調査統括本部経済調査部長、マネージングディレクター

 

フェルドマン,ロバート・アラン[フェルドマン,ロバートアラン][Feldman,Robert Alan]
モ ルガン・スタンレーMUFG証券マネージングディレクター。1953年、アメリカ合衆国テネシー州生まれ。76年、イェール大学で経済学、日本研究の学士 号を取得したのち、日本銀行や国際通貨基金などで研究職に就く。84年、マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。ソロモン・ブラザーズ・アジア証 券を経て、モルガン・スタンレー証券に入社、現在にいたる。テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』などのコメンテーターとしても活躍している

財部誠一[タカラベセイイチ]
経 済ジャーナリスト。1956年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、野村證券に入社。同社退社後、出版社勤務を経て、経済ジャーナリスト。95年、経 済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。金融、経済誌に多く寄稿するとともに、テレビやラジオで広く活躍している(本データはこの書籍が刊 行された当時に掲載されていたものです)

ヤマンドゥ・コスタの2012年新作。ブラジルを代表する7弦ギター奏者の新作は、同じく7弦ギターのホジェリオ・カエターノとのまさに、7弦ギター・デュオ・アルバム。素晴らしく高度な音楽性をもつ出来映えです。

 

 

 

YAMANDU COSTA E ROGERIO CAETANO

1. Flor das Aguas (Marco Pereira)
2. Choro Bagual (Rogerio Caetano)
3. Beija-Flor (Doug de Vries)
4. Choro pra Yamandu (Lalao)
5. Vou Vivendo (Pixinguinha / Benedito Lacerda)
6. Amigo Violao (Rogerio Caetano)
7. Chorando por Amizade (Yamandu Costa)
8. Fidalga (Ernesto Nazareth)
9. Marceneiro Paulo (Helio Delmiro)
10. Matutinho (Lalao)
11. Choro em Mi Maior (Rafael Rabello)
12. Frevinho (Yamandu Costa)

 

 

この分野に強いディスクユニオンでの紹介を引用すると・・

 

ブラジル音楽の真髄にして最も重要な楽器の一つ7弦ストリグス(ガット弦)ギター。ショーロやサンバなどの伴奏で主に用いられ、主旋律からリズム・キープ、時には対旋律=オブリガートを演奏しベースのような役割も果たす。まさに縦横無尽といった活躍をするのが7弦ギターであり、いわばブラジル音楽を構成する要素を凝縮した楽器といえる。

 

7弦ギターを伴奏楽器として大成させたのが、カルトーラなど数多のサンバ・レコーディングやショーロ・ ヘジオナルを司った伝説の名手ヂノ・セッチ・コルダス(7弦のヂノ)であり、驚愕の運指を用いてソロ楽器として進化させたのが故ハファエル・ハベーロ。そして、偉大な二人の精神を受け継ぎつつ、超絶テクニックだけではなく繊細なタッチにもますます磨きがかかった現代の天才7弦ギタリストこそがヤマンドゥ・コスタその人である。彼はブラジル音楽界のみならずクラシック・ギターのミュージシャンやファンにも支持されている。一方のホジェリオ・カエターノ。サン バやショーロ伴奏名手としてここ数年で頭角を現し、ポスト・ヤマンドゥ・コスタと目される、こちらも天才ギタリスト。優雅でありながら得も言われぬ味があり、ギター好きには特に評価の高い一人である。そんな二人が7弦ギター2本でアルバムを作ったというのであれば、ブラジル音楽ファンであれば間違いなく反応してしまうであろう。

 

このアルバムのテーマは、ギターという観点でブラジル音楽発展に寄与した偉人…先述のヂノ・セッチ・コルダス、ハファエル・ハベーロの二人、そしてエリオ・デルミーロ、マルコ・ペレイラの4人に捧げるというもの。ユニゾン、ハーモニー、ショーロのような対旋律と、美しいギターの音色や難解なフレーズに思わず耳を奪われるが、一瞬たりとも気の抜けない丁々発止のやり取りも完璧である。二人のオリジナルをはじめ、 ピシンギーニャ、エルネスト・ナザレー、そしてハファエル・ハベーロの楽曲も取り上げたレパートリーからは、着実に継承されるブラジル音楽の豊かな水脈を感じさせる。まさにブラジル・ギターの最前線にして芸術品の域に達する極上インストゥルメンタルがここに詰まっている。

 

 

 

 

 

 

東京は郊外から消えていく・・郊外での空きや率の上昇のデータを元に、今後の東京の都市構造を論じる本。データそのものには、なかなか驚きを感じるものもあるが、その分析は、比較的一般的に論じられている視点でもある。後段で述べられている「住宅地マネジメントが必要」というあたりは、なかなか説得力があり、そもそもこの国に根本的に欠けているのは、この「マネジメント」という視点と腕力なのだろうとあらためて感じさせられた。

 

 

1979年4月16日の中野サンプラザでのライブ録音未発表収録曲集。
なつかしいキース・ジャレットの感覚が前面に漂う。

 

 

 
sleeper
keith Jarrett

Disk 1
1. pesonal mountains
2. innocence
3. so tender

Disk 2
1. oasis
2. chant of the soil
3. prism
4. new dance

Keith Jarrett: piano, percussion
Jan Garbarek: tenor and soprano saxophones, flute, percussion
Palle Danielsson: double-bass
Jon Christensen: drums, percussion

 

 

2012年のマスタリングのせいか、とてもいい録音状態。
音楽は、普遍的なものでもある一方、まさに時代の投影でもある。
そういった意味で、1979年の断面が見事にきりとられている。
僕自身はnew dance が楽しめた。この年、僕は何をしていたのだろうと記憶を探ってみるきっかけになった。そう既に33年も経過していたのだ。

 

CDの帯に、フュージョンと記されているCDは最近はめったに見なくなった。このCDには堂々と記されており、中身もまさにそうだった。

DAVID BENOIT
CONVERSATION

(1)Napa Crossroads Overture
(2)Feelin’It
(3)Diary Of A Wimpy Kid
(4)Kei’s Song Redux
(5)Sunrise On Mansion Row
(6)You’re Amazing
(7)Q’s Motif
(8)Let’s Get Ready
(9)Conversation(from Music For Two Trios)

 

ベノワとクラーク・ジャーメインとの共同プロデュース作品。
歌手として参加したこともあるデイヴィッド・パックやジェフ・ゴルブ、パット・ケリーがギタリストとしてゲスト参加している。ツアーメンバーでもあるデイヴィッド・ヒューズとジェイミー・テイトも参加。
ヘッズ・アップレーベル作品だけあって、録音はとても素晴らしい。日本語解説が別紙で添付されているところも親会社テラークと同じ。何をもってフュージョンといえばいいのかは難しいが、何かとても懐かしい感じがした一枚だった。

 

イヴァン・リンスの新作。マリア・ガドゥ、タチアナ・パーハ、そしてペドロ・ルイスとの共演も収録された最新オリジナルアルバム。。

AMORAGIO
IVAN LINS

1 Quero Falar De Amor
2 Roda Bahiana
3 Quem Me Dera – Part. Esp.: Maria Gadu’
4 Carrossel Do Bate-Coxa
5 Fado Saramago – Part. Esp.: Anto^nio Zambujo
6 X No Calenda’rio – Part. Esp.: Pedro Lui’s
7 Atra’s Poeira – Part. Esp.: Fioravante E Guimara~es
8 E Isso Acontece
9 Olhos Pra Te Ver
10 Sou Eu
11 Amora’gio – Part. Esp.: Tatiana Parra

オープニング「Quero falar de amor」は、イタリア人歌手イヴァーノ・フォサッティ作の麗しいナンバー。ストリングス・アレンジが素敵です。「Roda bahiana」は、1983年にガル・コスタがカバーしたことでも知られるサンバを、イヴァンがセルフ・カバー。息子であるクラウヂオ・リンス作の「Carrossel do bate-coxa」。

「Sou Eu」は、イヴァン・リンスらしいアレンジで聴かせてくれるなつかしさを感じさせる一曲。
そして、アルバムタイトルの「Amoragio」は、タチアナ・パーハとの共演で、泣かせるバラード・・・まさに、イヴァン・リンス・・素晴らしい。
おすすめです。

クーリエ・ジャポンは、毎月楽しみな月刊誌のひとつだけれど、今回の特集はクラシック。特に付録のCD・・・なかいい選曲に、いい演奏、濃い。

 

1.バッハ イタリア協奏曲 アンドラーシュ・シフ
2.ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第13番 ベルリン弦楽四重奏団
3.ドン・ジョヴァンニ序曲 オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
4.冬の旅 エルンスト・ヘフリガー
5.ドビュッシー 月の光 フランク・ブラレイ
6.ストラヴィンスキー 火の鳥 ルドルフ・ケンペ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
7.ブラームス 交響曲第三番 オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
8.ヴェルディ 歌劇ナブッコ オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
9.ワーグナー 歌劇タンホイザー オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
10.バルトーク ルーマニアのポルカ 角聖子

 

最初のシフのピアノから素晴らしくいい。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲も重厚感が見事に表現されているし、月の光もみずみずしい。火の鳥もなかなかアップテンポの演奏で、きかせる。

かつて、育児雑誌の付録の胎教クラシックを聴いたことがあるのだけれど、選曲もさることながら、なぜこの演奏でOKだったのだろう・・というものだった記憶がある。そこには、胎教にはこの作曲家という視点はあっても、クラシックの命である演奏の出来映えには関心がなかったのだろうと編集者の視点が想像された。
今回の付録は付録といえど、曲もさることながら、見事な演奏ばかり。すべてのCDが欲しくなってしまった。いい意味での購買にむすびつけるサンプルと位置づけたのだろうけれど、この演奏を選曲した人は本当にいいバランスで読者をひきつけた。本誌のよみごたえもあわせてのこの780円は超お買い得、おすすめです。

 

 

 

オリンピックの陸上競技がはじまった。
陸上競技こそが、いわばスポーツの原点だと、いつも思う。
その均整のとれた美しさが、まぶしいばかりに人間のもつ根源的な美についてあらためて発見を迫ってくる気がするからだ。

山中さんの手による「カーボンアスリート」・・・主に義足の話だ。ブレード・ランナーともいわれる義足をつけて走るアスリートのことがテーマになっている。

今回のオリンピックでもいちばんの関心は、オスカー・ピストリウスだ。両足義足のランナーがはじめてオリンピックの陸上競技に出場する。その美しい走り手の姿をこの目でじっとみてみたいのだ。

オスカーは1968年生まれ。先天的に両足に障害をもって誕生した。オスカーはいままでラクビー、水球、テニス、レスリングなどさまざまなスポーツに挑戦し、18歳より陸上競技をはじめた。そして、パラリンピックにおいては、すでに、100,200,400で背世界記録をもつ世界最強の義足アスリートである。

2008年には、世界陸上競技連盟から一般競技への参加を認めないと断られたがスポーツ裁判所に訴え、くつがえる。北京オリンピックでは、参加のためのタイムに達しなかったが、今回、堂々とオリンピック参加のための標準記録を突破し、競技会で勝利をおさめ、参加するのだ。

山中さんのこの本では、義足というものに「早く走る」という機能に加え、「美しさ」をどう加味していくかということのある種の自問自答が繰り返される。天性のデザイナーである著者が、そもそも美しさの概念がひとかけらもない義足をはじめてみた瞬間、「宝の山」だと思ったという、デザイナーとしての視点で語られるところがまさに山中節だ。

両足義足の方が足の板バネの力で有利だという声はいまでもある。そして、上位進出のためには、肉体改造でもドーピング何でもしてしまうある意味脆弱な人間にとって、そのある種の誘惑が危険な匂いを秘めている気もする。しかし、それを超えて「走り」そのものがどれだけ美しいか・・ということがそもそもの陸上競技の魅力でもあるとき、ある種新しい美しさが参加して今回のオリンピックがどう繰り広げられるのかが楽しみでもあるのだ。

「このレコーディングは、愛のなせる業であった。私は10代の頃からずっとラヴェルの音楽に取り憑かれ、無垢、陰鬱、情熱、遊び心、そしてある種の脅威を思わせるような感じが混然と溶け合った音楽に夢中になってきた。彼は、私が徹底的に探求した最初の作曲家であり、知らない曲があったら聴いてみたいと、私は熱望したのだった。そして彼のピアノ作品は、私の演奏家としてのキャリアの中で、常に私のそばにあったのである。この関係は、私が彼の作品と格闘してきた結果生まれたものである。」~ スティーヴン・オズボーン(ブックレットより/日本語訳:SOREL)

 

あのアムランのいるハイペリオンからのラヴェルといったら聴くしかない・・・そんな気持ちでCDをかけてみると、予想を裏切らぬ素晴らしい出来でした。ヒューイットの名演という存在があり、さらにレパートリーの重複は非常に珍しいハイペリオンが、オズボーンのラヴェルへ寄せた言葉は、「我々としては、彼にノーという理由は、なにひとつありませんでした。」という最上級のもの。これこそが、すでにイギリスを中心 とした海外では、アムラン、ヒューイットとも並び称されるオズボーンの人気と評価の証拠といえるでしょう。硬質な響きと、知的で独創的な解釈。全く新しいラヴェルの世界をスコットランドの風雲児オズボーンが創り上げます。

RAVEL: THE COMPLETE SOLO PIANO MUSIC
スティーヴン・オズボーン(ピアノ)

・夜のガスパール
・ソナチネ
・鏡
・ラ・ヴァルス
・クープランの墓
・メヌエット嬰ハ短調
・古風なメヌエット
・グロテスクなセレナード
・水の戯れ
・前奏曲
・ハイドンの名によるメヌエット
・ボロディン風に
・シャブリエ風に
・亡き王女のためのパヴァーヌ ・高貴で感傷的なワルツ

録音時期:2010年7月12-14日、9月12-14日
録音場所:ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
録音方式:デジタル(セッション)

「夜のガスパール」の「オンディーヌ」、「鏡」は本当に素晴らしい。全体として心地よい硬質な音色。素晴らしい録音。ピアノがピアノフォルテであることを改めて思い知らせるいい感じのダイナミックレンジとピアノらしい音色が、ラヴェルの質感とあってとても素晴らしいCDとなっていました。

投稿者 undecuplet | 2012/05/03

言葉力がひとを動かす~坂根正弘

ダントツに強い、建機メーカー、コマツをつくりあげた坂根さんの書。経営的強さをつくりだすにあたって、なぜ彼だからできたのかがわかる。論理的でぶれず、それでいて人間的。結果からみれば王道のような手法だが、実際には相当な胆力があってこそ可能だったはず。その力業の片鱗がこの書物のことばの端々から感じられる。

 

本書のタイトルのことばは、彼の「リーダーシップには3つの段階がある」という話にもとづいている。課長クラス、部長~役員クラス、社長クラス。それぞれの役職によって求められるリーダーシップの内容が違うという。

以下ちょっと引用してみると・・

 

課長は、仲間たちみんなの代表という感じだ。あの人についていくか、いかないかというような大層なことは問われない。部下との距離も近く日常的に接しているから、言葉力で引っ張る必要もない。自分の課長時代を思い出してみても、私はいまほど小難しいことは言っていない。

ところが部長になると、直接の部下といえば課長しかないから、部下の人数が一挙に少なくなる。課長の下にいる人たちも広い意味では部下だが、直接何かを指示したり、一緒に作業をしたりするわけではないから、もう下の人物評価もできなくなる。

この部長から役員までが1つのクラスで、一番上の社長となるとまた別種のリーダーシップが要求される。

求められるリーダーシップの質が違うのだから、いい課長やいい部長がいい社長になるとは限らない。

「あの人はみんなからの評判もよくて、課をよくまとめているなあ」

という優秀な課長がいたとして、その人が部長より上に行ったら能力が発揮できるかというと、必ずしもそうではない。みんなで酒をのんでワイワイやっているときは慕われているが、「こちらを向け」というようなことは一言も言えなくて、部長になってから苦労する人もいる。むしろ課長時代はたいした評判ではなかったのに、上に上がってから能力を発揮する人もいる。

この差はいったいどこから来るものなのだろうか。

それは「言葉力」があるかないかである。

課長は部下とほとんど同じ仕事をしているから、みずから見本をみせることもできる。部下の仕事を逐一見ていて、何か気になることがあればその都度注意することも可能だ。

ただ部長以上になると、直接コミュニケーションをとれる人数が少なくなるから、「言葉力」で人を率いるしかなくなってくる。つまり本当に「言葉力」が問われるのは部長以上なのだ。

 

わかりやすい。腑に落ちる。

もうひとつ、面白かった話を引用すると・・

 

いま、環境技術に関して、世界の多くの人が誤解していることが一つある。それは電気自動車(以下、EV)のCO2排出量についてだ。一般的にCO2の排出が少ないといわれているが、それは一概にファクトではない。

EVは確かに、運転中はCO2をださない。しかし、充電する電気をつくる発電所ではCO2を出している。したがって、その国での発電時に発生するCO2レベルによって、EVのCO2排出量は変わるのだ。

ガソリン車やハイブリッド車(以下、HV)は、同じ車両をまったく同じ燃料、走行条件で動かした時、世界共通で、ガソリン車のCO2排出量を100とすると、HVは約60となる。

一方EVのCO2排出量は、日本では40~45、原発比重の高いフランスと水力発電の比重が高いブラジルでは10以下となる。そして、CO2効率の劣る石炭火力発電が主力の中国やインドでは70~80になり、実はHVよりCO2排出量は多くなるのだ。

(中略)

ちなみにこの分析は、私が地球温暖化問題に関心をもつ中で、自分で着眼し、スタッフに分析してもらった私独自のデータである。これも「経営者はアナリストになれ」と「常識を疑え」の一例である。

 

ちょっと踏み込んで考えれば、だせたかもしれない仮説をきちんと検証してみるということを実践してみることが重要なことがよくわかる。ちょっと前に、ミュージシャンがちょっと誇らしげに「CO2排出量ゼロ」と電気自動車の宣伝をしていたが、坂根さんとお知り合いだったらよかったのにね、とも思う。坂根さんのいうとおり、逆説的ではあるが、「言葉力」こそが大切だということの証左にまさになっているのだろう。

経営者の書かれる本は、いまひとつというのも多いけれど、この本は著者の筋が隅々まで通っていて、気持ちのよい一冊でした。

 

投稿者 undecuplet | 2012/05/01

君と僕の挽歌 さかいゆう

さかいゆうさん第三弾のシングル。

ちょっと陽水さんの「最後のニュース」を感じる部分もあるけれど、そこに唄われる哀しさの種類が今風に個人的な感傷になっていて、それがさかいさんらしくていいのかもしれない。

 

 

 

君と僕の挽歌
さかいゆう

1. 君と僕の挽歌
2. 三日月ナイフ
3. Lalalai ~幡多弁ver.~
4. 君と僕の挽歌

個人的には3曲目の lalalai にさかいさんらしさがあって好きだ。もう新人とはいわれないのだろうけれど、強烈な若手が登場したのだ、とあらためて感じさせられる。

 

 

投稿者 undecuplet | 2012/04/30

さかいゆう  How Beautiful

How beautiful といえば、土岐麻子だが、彼女に楽曲を提供したさかいゆうさんの How Beautiful も詩情があふれていてなかなか素敵だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもの剣さん節が炸裂。この何とも言えないレトロな感覚がいい。音楽好きの中年が日本語でロックをすると、こうなるのだろうけれど、巧みなバンド演奏とともに、日本の音楽シーンのある種の隠れたスタンダードなのだろう。

 

Italian Garden
クレイジー・ケン・バンド
ディスク:1
1. マカロニ・イタリアン
2. 不良倶楽部
3. 京都野郎
4. BIBIMBOP
5. 夏っ子
6. 夕凪
7. eye catch -area one-
8. 夜明け
9. 女のグランプリ
10. 女と海と太陽と
11. MITSUBACHI
12. ワイルドで行こう!!!
13. eye catch -area two-
14. シウマイ娘
15. 春巻 -Spring Roll-
16. SOULMATE
17. 生き残れ!!!
18. eye catch -area three-
19. いっぱい いっぱい
20. そんなこと言わないで
21. おにいちゃん

ディスク:2
1. 金龍酒家
2. 馬力
3. いっぱい いっぱい
4. お・ん・な
5. ウォーカーヒルズ・ブーガルー
6. eye catch / 世界にひとつのCKB
7. スポルトマティック
8. 友だちはいいもんだ
9. CRAZY KEN 喋る! 喋る! 喋る! (CRAZY KEN スペシャルインタビュー)

なぜかドキドキする歌詞、そしてこころくすぐる「ヨコハマ」「逗子」「葉山」「横須賀線」といったローカルなことば・・上手に料理されたこれらの言語がケンさんの世界観を見事にもりたてる。

 

 

オフィシャル・ウエブサイトによる解説もなかなか楽しい。

 

 

アルバムタイトルの由来

戦後から真夜中の本牧通りの一角を不気味に発光させていた伝説的スポット「イタリアン・ガーデン」。
1960年代当時、横浜で最もヒップな人々の集う場として、東京からも高感度な人々が国道を飛ばしてやって来た。その中にはあの勝新太郎の姿もあったという。IGの略称で親しまれたこの店の様相はかつて1950年代のパリ・サンジェルマンデプレのザズー族が集う地下クラブの熱狂のようであった。幾度となく閉店、再開を繰り返すも、マンション建設の為、取り壊しの運命となる時まで数多くの伝説がここから生まれ、泡のように消えていった。その渦の中から東洋一のサウンドマシン、CKBも発生していたのだ。
あまり知られていないが、IGはCKB発祥の場であり、奇しくもCKB結成の1997年、惜しまれつつも閉店。その後、通りを挟んだ反対側に旧IGのポリシーと伝統の「四角いピザ」を継承する新規IGが開店し現在も営業中だ。あれから15年を経たこの年を象徴する「響き」として、CKBニュー・アルバムのタイトルとしたのでありました。

 


横山剣’s SELF LINER NOTES

01:マカロニ・イタリアン
作曲:小野瀬雅生

神戸新開地のレストラン、グリル一平に私の愛するマカロニ・イタリアンと云うメニューが御座います。デミミートソースをたっぷりまとったアルデンテ知らずのマカロニが鉄板の上でじうじう云っております真ん中に生卵が落とされている至福の逸品。この曲のレコーディング直後、鉄板の熱さと味わいの豊かさが脳裏に蘇ったのでした。マカロニ、ダイスキデス。そしてこの曲がアルバムの栄えあるオープニングを飾る事になりまして大変に光栄で御座います。
イタリアン・ガーデン、どうぞお楽しみ下さい。   by 小野瀬雅生
02:不良倶楽部   – Adult Only –
作詞・作曲:横山剣

小学生の頃、僕が主幹していた子供プレイボーイ・クラブの名称「不良クラブ」に由来し、当時の子供目線はそのままに「大人の夜」を取り戻そうと意気込むモンドでラウンジなサウンド。勝新太郎原理主義者としての側面を窺わせる一節もあるかも・・・。とにかくチビッコから中高年まで踊らせちゃうよ!!!って曲。
03:京都野郎   – Kyoto 2000GT-
作詞・作曲:横山剣

京都という言霊。曖昧な記憶や思い込みをベースに、時間軸もストーリーも何もかも無視してざっくりとコラージュ。随所にそこはかとなく漂うジェームス・ボンド 「007は2度死ぬ」感にリンクする登場の伝説のスポーツカー、トヨタ2000GTの美しい流線型のフォルムで全体を包んだグッド・デザインな楽曲でやんす。
04:BIBIMBOP
作詞・作曲:横山剣

脳内にバック・トラックだけが先に浮かんだので、完成に至るまではメロディーと歌詞とタイトルが何度も変更になったけれど、完成したときに「最初からこうしたかったんじゃん!」って合点がいった。過ぎ去った季節の恋の痛みや、夏の喪失感はやがてスパイシーでソウルフルでグルーヴィーで絶妙な隠し味のスペイシーな混ぜご飯、ビビンバになりました!!!
05:夏っ子   – Early Summer –
作詞・作曲:横山剣(☆作詞・作曲:菅原愛子)

初夏の懐かしさを揺さぶるコード進行によって構成された目眩のアーリー・サマー・アンセム。ここ数年、CKBのアルバムは8月リリースが多かったので、初夏のイメージの曲を発表するチャンスがなく、春リリースの今回は水を得た魚みたいな氣分でこんな曲が出て来たんだと思います。僕と同じく7月生まれの夏っ子、菅原愛子ちゃんの担当パートの木漏れ日感も秀逸だよ!!!
06:夕凪   – an evening calm –
作詞・作曲:横山剣

まず「夕凪」というタイトルが最初に浮かび、そこから想像しうる切ない情景や言霊に押し出されるようにメロディー、歌詞、アレンジ原案が、ほぼ「せ~の」で出て来た一筆書き系ミドル&メロウ楽曲。個人的に今度のアルバムのベスト2か3に入るかも!!!
07:eye catch   – area one –

所謂ひとつのジングルその1です。
08:夜明け   – The Fugitive –
作詞・作曲:横山剣

鍵盤を弾きながらスラスラと出て来たメロディー。ある夜、首都高速芝公園付近を走行中に歌詞の大半が浮かび、その後微調整、ブラッシュ・アップを経て完成に至る。天知茂のニヒルな表情を楽曲化したようなナンバーだが、歌詞世界は明日のない逃亡者のイメージ。
09:女のグランプリ   – Hotel Lisboa Macau –
作詞・作曲:横山剣

原曲が頭に浮かんだのは高校ぐらいの頃かも。暫く記憶が停滞していたけれど、去年、何かの拍子に脳内に蘇りデモ音源作成。まるで暗示のように浮かんだ「マカオ」の三文字に押し出され歌詞やアレンジ原案がスラスラと出て来た。マカオのサーキットを舞台に、腕の悪い貧乏レーサーを支援する女性スポンサーがレーサーとの別離を決意するのであった。
10:女と海と太陽と   – Woman, Ocean and Sunshine –
作詞・作曲:横山剣

昔、渋谷のマンハッタン・レコードで買ったバーナード・パーディーのドラム・サンプル集を大音量で流してるうちに浮かんで来たクールでファンキーでグルーヴィーな楽曲。意味とかストーリーを設定する間もなく勝手に言葉が口をついて出て来たものをベースにした歌詞なので、若干、支離滅裂な内容だが、♪ 悔いのない死を迎えよう♪と結んだことで曖昧だった点と点と点が明確な線になった。
11:MITSUBACHI
作詞・作曲:横山剣

20歳前後の頃、作曲途中で投げ出した「WHISPER」という未完成曲をベースに30年以上の歳月を経て完成に至った楽曲。歌詞の世界観は2009年に福岡キャンペーンでお邪魔した中州の「MITSUBACHI」という、まるでバブル期にワープしたかのようなゴキゲンなダイニング・バーとその周辺の情景がヒントになっているよ。
12:ワイルドで行こう!!!   – World Wide Wild –
作詞・作曲:横山剣

僕が子供の頃、野性味溢れる男がもてはやされていた時代があった。肉食系とか、草食系とか、ロールキャベツ系とか、そういうことじゃなくて、当時のワイルドな野郎って一様に大雑把でチャーミングで間抜け美のようなものがあったように思う。で、タフでワイルドかつ甘美なこの曲が「リガオス」のCM曲として起用された時、その想いが共鳴したような氣がして嬉しかったです。
13:eye catch   – area two –

所謂ひとつのジングルその2です。
14:シウマイ娘   ‐ Oh! Irene –
作詞・作曲:横山剣

ある日、マリンタワー周辺を歩いてるときにフッと昭和なエアポケットに落っこちたような感覚に襲われ、同時に浮かんだのがこのメロディー。仮タイトルだった「シウマイ娘」からインスパイアされ歌詞が浮かび、そのまま正式タイトルとなりました。
15:春巻   – Spring Roll –
作詞・作曲:横山剣

知らず知らずのうちに鼻歌で口ずさんでいたメロディー。春の風のような氣分がそこにあったので、歌詞を乗っけてみたけど、ちょっと気持ち悪かったので却下。でも、気持ち悪さも度を超せば気持ちいいので女言葉で歌ってみたら「こんなん出ました!」って感じで考えるより先に言葉が口をついて出て来た。中華街かどっかで謝恩会に参加した品のいい奥さんが、そこで予期せぬ甘酸っぱい出逢いをするのだが、決して背徳行為に至らぬ清らかさ故に、胡弓奏法のバイオリンの音色がトリガーとなって暴発感へと誘う。
16:SOULMATE
作詞・作曲:横山剣(☆作詞・作曲:菅原愛子+★作曲:スモーキー・テツニ)

スタジオで鍵盤をいじくってるうちに基軸部分浮かんで来て、そこに愛ちゃんパートが入るイメージをしたら全体像が浮かんだ。で、エンディング部分を 5段階転調した途端に別館というか、パート2部分のトラックが浮かんで来て、さらにテツニの担当部分も入れる感じがイメージできた時点でメンバーの生演奏を流し込んだ。歌メロが完成する前にバックトラックから先に作るというスタイルは2ndアルバム辺りからやっている。テーマになっているのは自分よりも大切なもの。
17:生き残れ!!!   – R.I.P. SUPER BAD –
作詞・作曲:横山剣

オートバイとともにあったやんちゃな青春時代の想い出をベースに作った「R.I.P. SUPER BAD」という曲を原曲とするが、2010年暮れにフレーズを追加し完成に至る。生きてるといろいろあるけど、とにかく生き残れ!!!というメッセージが タイアップのパチンコ「花の慶次」の世界観と共鳴したとすれば光栄です!!!
18:eye catch   – area three –

所謂ひとつのジングルその3です。
19:いっぱい いっぱい   – IPPAI IPPAI –
作詞・作曲:横山剣

2011年という年は文字通りいっぱい いっぱいな1年だったけれど、どんな状況にあっても生きて行かねばならないのだから、その生きる力を少しでも多くと願ったとき、無条件の愛と笑顔とバイタリティが必要であると感じ、その一念に押し出されて来た楽曲。
SEIYUのCMソングとして起用されたのは子供の頃からCM音楽制作を夢見ていた僕にとって非常に光栄なことでやんす!!!
20:そんなこと言わないで   – I’m your Puppet –
作詞・作曲:横山剣

自分の「作曲したい人リスト」の上位に常にいたのが堺正章さんだったけれど、去年、その想いが叶ったよ。初めて堺さんとお会いして、西麻布で食事しながら趣味のクラシックカーやR&Bの話題やを中心に意気投合。その夜、横浜に帰るクルマの中でこの曲のベースとなる部分が浮ぶ。ザ・スパイダーズやソロ・シンガーとしてのキャリア、「西遊記」の質感、そして趣味のクルマや、現役感、さらに14歳後輩の僕との距離感、こういったいろんな要素を脳内ミキサーにぶっ込み完成に至った!!! 作曲屋冥利に尽きます!!!
21:おにいちゃん   – Brother –
作詞・作曲:横山剣

1991年から1997年まで活動したCKBの母体、CK’Sの「涙が止まらない」がベースになっていて、この曲の歌詞が完成に至る間もなくCK’Sは解散してしまう。そして、一昨年、歌詞のすべてが完成。早々にレコーディングを済ませた。これを微調整、ブラッシュ・アップし、今回のアルバム に収録、トリの座を獲得という栄誉に賜りました!!!
「おにいちゃん」は特定の誰かを指すわけではないけど、大切な誰かと重ね合わせて聴いてくれたら嬉しいでやんす。

 

雪だ。それもかなりのもの。しんしんとほわっとした大粒の雪がふりそそぐ。

バスも電車もみな、てんてこまい。でもこんな日は、家もオフィスもなぜか静か。雪が音をすいとってくれているのだろう。

雪に囲まれるとその意味で、コミュニケーションが閉ざされる。個人が個人として閉じ込められる感じ・・それが、内省的な気分として、自分を感じさせる。その感覚が時々、なつかしく自分を自覚する感覚として、うれしかったりする。久々に、旧知の人とすれ違ったような感覚だろうか。雪の日々がよみがえる。そして自分ひとりになれるのがうれしい。
フィルム・・・星野源の新作だ。星野のよさはその歌声につきるだろう。歌というより、しゃべっているような生の風合い・・星野の生活感のような唄が、今日のような雪の日にはまさに自分自身のこころへのアプローチのようにきもちよくはいってくる。日常と非日常のはざまがここちよいのだ。

フィルム
星野源

1. フィルム
2. もしも
3. 乱視
4. 次は何に産まれましょうか (House ver.)
5. 落下 (House ver.)

 

 

 

芥川賞が久々に話題になって、文藝春秋が本屋さんに平積みだが、その中に、「年金・公務員改革で消費税増税は不要になる~浅尾慶一郎」というなにげない論文がある。小さな記事だが、語っていることには説得力がある。かいつまんでみると・・日本の法人は、税金と社会保険料をそれぞれ財務省と厚労省におさめる必要がある。彼は尋ねてみた。社会保険料を徴収するにあたり、法人の数が厚生労働省に問い合わせると約175万事業所というアバウトな回答・・一方、大蔵省に質問すると、273万1768と明瞭な回答がかえってきたという。

つまり、厚労省には、きちんと社会保険料を徴収する能力に課題があるのではないか・・ということなのだ。浅尾試算によれば、これを歳入庁をつくって、税金とおなじように一元化徴収するとすれば、一年で12兆円徴収額がふえるという。つまり、きちんと集めるだけで、消費税5%分がクリアできてしまうということなのだ。

なんということ・・彼の計算がただしければ、口があんぐりである。そんな簡単なことがなぜできないのか・・官僚機構の縦割りのせいだといえばそれまでだが、やはり、何か基準値が違うというか、そういうことを「やろう」とするリーダーシップの不足を感じてしまう。

この計算に、現政権はどのように回答するのだろうか・・まちがっているのであれば反論そればよいし、正しければ、増税以前になぜ実施しないのか、をこたえるべきであろう・・その意味で浅尾氏の問題提起に真摯な態度を感じたのだが、回答はくるのだろうか・・。

いろいろとM★A★S★Hは聴いてきたけれど、これほどかっこいいものは、アーマッド・ジャマルがエレピで弾いたもの以来だろうか。録音から40年余りたったいまでも十分通用するかっこよさだ。

 

 

Mancini Plays The Theme From Love Story
Henry Mancini

 

1.   Theme from “Love Story” (Lai) (02:55)
2.  Song from “M.A.S.H.” (Altman-Mandel) (03:01)
3.  Theme from “The Night Visitor” (Mancini) (02:13)
4.  Theme from “The Hawaiians” (Mancini) (02:58)
5.  Tomorrow Is My Friend from “Gaily, Gaily” (H. Mancini-M. & A. Bergman) (02:57)
6.  The Harmonica Man from “Once Upon A Time In The West” (Morricone) (03:46)
7.  Whistling Away the Dark from “Darling Lili” (Mancini-Mercer) (02:56)
8.  Theme from “Borsalino” (Bolling) (02:24)
9.  Theme for Three from “Wait Until Dark” (Mancini) (02:46)
10.  Loss of Love from “Sunflowers” (Merrill-Mancini) (03:10)
11.  Thank You Very Much from “Scrooge” (Bricusse) (01:34)

 

 

Youtubeで一曲まるまる聴くことができるので、ぜひ聴いてみてください。おすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

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