待ちに待ったキンドルpapewhite3Gがやってきました。ああ、これでなんと4台目のキンドル。

箱の色はかわっていますが、大きさは、以前のキンドルタッチとほぼ同じ。
もってみるなり、その軽さと薄さに驚き。

以前から、本を読むときには、寝転がってよむときが多いので、
厚い本は難渋していたのですが、これなら大丈夫。

また、ペーパーホワイトのほんわりとした明るさは、なにげに、目にやさしく、
これに慣れると、ちょっとkindle touch の照明のなさはものたりなくなるかも。
使いがっては同じ。日本語対応になっての縦書きはもちろんありがたいことです。
これで、海外版と同じように、新聞が毎日配信されたりすれば文句なしなのですが、現状そのようなサービスはなし。待たれるところです。

今回加わった、明るさの調整はかなり自由に変更可能のようです。電池の持ちはほとんど気にしなくてもいいけれど、昼間などは、バックライトなしでもいけるので、オフにしてもいいかもしれませんね。

それにしても本当に最強の読書マシン。いろいろと自炊も試みてきたのですが、完璧にみやすいわけでもなく、その意味で、キンドルストアができて、電子書籍そのものが販売されたのはまさに朗報でした。これからは、電子書籍の購入が増えてしまうので、それはそれでお財布が心配になってきました。

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この人の声を聴いていると、とてもなつかしい気持ちになるのはなぜだろう。久しく、低音ボイスの歌手というのがあらわれていないからだろうか。テレビをにぎあわせている声がなぜか最近は高い声が多いからかもしれない。

AORの曲から、CLOSE TO YOU、ヒット曲のTHIS IS WHAT YOU ARE までたっぷり堪能できた90分だった。ベースのトマソ・スカナピエコはなかなか達者で、彼を眺めているだけでも楽しい。低音とはしかしなんてチャーミングな武器なのだろうと思った。

 

Mario Biondi(vo)
マリオ・ビオンディ(ヴォーカル)
Claudio Filippini (p)
クラウディオ・フィリッピーニ(ピアノ)
Michele Bianchi(g)
ミケール・ビアンキ(ギター)
Daniele Scannapieco (sax,fl)
ダニエレ・スカナピエコ(サックス、フルート)
Giovanni Amato (tp)
ジョヴァンニ・アマート(トランペット)
Giuseppe Di Benedetto (tb)
ジュゼッペ・ディ・ベネデット(トロンボーン)
Tommaso Scannapieco (b)
トマソ・スカナピエコ(ベース)
Lorenzo Tucci (ds)
ロレンツォ・トゥッチ(ドラムス)
Luca Florian (per)
ルカ・フロリアン(パーカッション)

 

 

 

 

シチリア島に生まれ、12歳から歌手活動を開始。ルー・ロウルズ、アル・ジャロウ、アイザック・ヘイズを敬愛し、17歳のときにはレイ・チャールズのオープニング・アクトも務めた。2006年リリースのアルバム『ハンドフル・オブ・ソウル』は、スケーマ・レーベル始まって以来の大ヒットを記録。その後もチャカ・カーンやインコグニートとの共演を果たすなど範囲を拡げ、最新2枚組アルバム『Mario Biondi And The Unexpected Glimpses:Due』もベスト・セラー中だ。リスナーの心を掴んで離さない低音ヴォイスと、2メートルを超える長身。数十年にひとりの逸材といわれるマリオのカリスマ性溢れる存在感がすばらしい。

 

 

1曲目のDOWN TOWNからおそろしく音がいいことに驚かされる。そして、くりひろげられるあのなつかしい曲の数々がすべて、この透明な空気感となって、よみがえるのだ。

すべてがもちろん山下達郎節。

アレンジこそが時代の空気だからといって、再録音を原則としない山下達郎の心情も、こうして30余年をふりかえっていっきにきくととてもよくわかる。

CDというパッケージメディアがいつ終わるかわからないからといって企画されたこのベスト盤。まさに、CDの究極の世界だろう、見事だ。

 

 

OPUS
山下達郎

ディスク:1
1. DOWN TOWN
2. 雨は手のひらにいっぱい
3. パレード
4. WINDY LADY
5. LOVE SPACE
6. SOLID SLIDER
7. PAPER DOLL
8. LET’S DANCE BABY
9. BOMBER
10. 潮騒(THE WHISPERING SEA)
11. FUNKY FLUSHIN’
12. 愛を描いて-LET’S KISS THE SUN
13. RIDE ON TIME
14. SPARKLE
15. LOVELAND,ISLAND
16. あまく危険な香り
17. YOUR EYES

ディスク:2
1. 悲しみのJODY(She Was Crying)
2. 高気圧ガール
3. クリスマス・イブ
4. スプリンクラー
5. THE THEME FROM BIG WAVE
6. I LOVE YOU・・・・PartI
7. 風の回廊
8. 土曜日の恋人
9. ゲット・バック・イン・ラブ
10. 踊ろよ、フィッシュ
11. 蒼氓
12. アトムの子
13. さよなら夏の日
14. ターナーの汽罐車
15. エンドレス・ゲーム
16. ジャングル・スウィング
17. おやすみ、ロージー-Angel Babyへのオマージュ

ディスク:3
1. ヘロン
2. 世界の果てまで
3. ドリーミング・ガール
4. ドーナツ・ソング
5. いつか晴れた日に
6. 君の声に恋してる
7. 2000トンの雨 [2003 NEW VOCAL REMIX]
8. 忘れないで
9. FOREVER MINE
10. ずっと一緒さ
11. 街物語
12. 僕らの夏の夢
13. 愛してるって言えなくたって
14. 愛を教えて
15. 希望という名の光

ディスク:4
1. 硝子の少年 [UNRELEASED DEMO VOCAL]
2. 酔いしれてDeja Vu [UNRELEASED DEMO VOCAL]
3. GUILTY [UNRELEASED DEMO VOCAL]
4. EVERY NIGHT [2012 NEW REMASTER]
5. 夜のシルエット [FIRST ON CD]
6. 希望という名の光 [2012 ACOUSTIC VERSION]

投稿者 undecuplet | 2012/09/24

濃厚なサウンドトラック~COWBOY BEBOP

僕自身は、残念ながらみたことがないのだが、名作の誉れ高いアニメシリーズのサンドトラック。音楽は、あの菅野よう子さん。
すべてに完成度の高い素晴らしい音楽群。

僕は特に、CAR24とかが好きだけれど、全体としてこの音楽の濃度の高さをみるとき、きっとアニメ作品も圧巻だったのだろうと思われてみたくなった。

COWBOY BEBOP
菅野よう子

1.Tank!
2. RUSH
3. SPOKEY DOKEY
4. BAD DOG NO BISCUITS
5. CAT BLUES
6. COSMOS
7. SPACE LION
8. WALTZ for ZIZI
9. PIANO BLACK
10. POT CITY
11. TOO GOOD TOO BAD
12. CAR24
13. The EGG and I
14. FELT TIP PEN
15. RAIN
16. DIGGING MY POTATO
17. MEMORY

 

 

サントリーホールの総合プロデューサーだった萩元晴彦さんにいわれたことがある~音楽の神様に仕えているのに、それ以上に何を求めることがあるのだ、と。

ガリアーノさんのピアソラ・フォーエバーを、鎌倉芸術館で数年ぶりにきく機会をえて、このことばを思い出した。ここには、音楽の神様からの贈り物がある。そして、この素晴らしい「音楽」というもののために、私たちは存在しているのだ、と。

2007年、私たちはガリアーノさんのこのピアソラ・フォーエバーのコンサートを開催した。ビデオアーツの海老根さんとのご縁で、フランスから招聘をした。海老根さんは、「ガリアーノさんの音楽は、ジャズだけではない。ライブハウスでの音楽だけでなく、コンサートホールで奏でられるいわゆるクラシック的な音楽も素晴らしい。彼こそが実現できるアコーディオンの真の芸術がそこにある」とよくいわれていた。だから、私たちは、とにもかくにもコンサートホールで実現することをめざした。そして、紀尾井ホールの協力で可能となった。

当時、お客様を集めることに必死で、僕自身はコンサートに100%集中できなかったけれど、それでも素晴らしい「音楽」に感動し、思わず泣いていたことを思い出す。カーテンコールにガリアーノさんが舞台に戻ってきて、客席が総立ちとなって迎えたのをみたとき、これこそ音楽の神様からの贈り物なのですよね、とこころの中の萩元さんにはなしかけていた自分がそのとき確かにあった。

あれから5年、今回は海老根さんご自身の尽力で、ピアソラ・フォーエバーが再び実現となった。今度は僕は、音楽に100%集中した。そして再び感動した。前回にもましてたくさんの鎌倉芸術館のお客様も、あの日と同じく、カーテンコールのガリアーノさんを総立ちになって迎えていた。会場はホールに馴じんだ鎌倉のお客様が多く、きっとガリアーノさんを初めて聴く方も多かっただろうけれど、終演後ロビーでは、ガリアーノさんのサイン会を待つ何百人ものお客様が行列をつくった。彼の音楽となんらかのカタチで関わりをもっていたい・・そういう人たちの列なのだ・・そうせざるを得ないほどにわたしたちのこころを動かす何かが、彼のつむぎだす音楽にはある。まさに、「音楽の神様」がほほえんだ瞬間なのだろう。「真の音楽」の輪はこうして広がっていくのだろう、と思う。

ガリアーノさんは、金沢、東京とめぐる。さらに多くの人が、彼のアンサンブルのステージに触れ、シンパになっていくはずだ・・。

音楽の神様に仕えているのに、それ以上に何を求めることがあるのだ~そう、まずは音楽の神様に仕えずしてどうする・・と、我が身をのふがいない日常をふりかえり、あらためて萩元さんのことばを自身に問いかけている自分がいる。

思い立って、今週火曜日の夜に注文したのだけれど、土曜日の午後には、郵便局の人が届けてくれた。関税が2400円。製品は999ドルに、送料137ドル・・あわせて9万円ちょっと。

日本正規輸入品は18.5万くらいすることを思うと、なんて、お買い得なんだろう。

 

つないでみて、とにもかくにも、音がいい。画ももちろんきれいなのだけれど、僕がのぞでいたのは、音のいいプレイヤー。DVDプレイヤーの時代から、なかなか音がいい手頃なプレイヤーの噂はきかなかった。4~50万円クラスならあったのかもしれないけれど、CDプレイヤーに既に多額な投資をしている身としては、ユニバーサルプレイヤーといわれても主な利用は、映像になるので、それだとそこまでの費用はだせないし・・・。でも、素敵なライブのブルーレイやDVDをお店で観るにつけ、いい音で映像をみたいな、という気持ちはいつももちつづけてきた。

 

最近、古い音盤のハイレゾ配信も増えてきたのだけれど、僕の手持ちの10万円くらいのDACだと、もちろんオラクルのCDプレイヤーの音には到底かなわない。でも、ハイレゾならではの音がききたいときもあって、そのたびに、PCをアンプの前にまでもっていて、接続するのも何か手間暇がかかって・・と思っていた。

最近、CD棚があふれてきたので、CDの一部をQNAPのサーバーにリッピングをはじめたのだけれど、それを再生するのもPCを利用するのもいまいち面倒くさかった。

その意味でも、このOPPOのプレイヤーは、ハイレゾをはじめ、FLACの再生を自由にできるのもいい。

音色は変ないろづけがなく、高音、低音ともに素直にのびていてきもちいい。フラットでいて、それでいて不自然でない感じなのだ。

 

そうそう、それにPALの再生ができるのも何かと重宝だ。昨日も、TDKからでている、SWINGING BACHというドイツの催し物のPAL DVDをみていたのだけれど、とても楽しめた。いろいろな制約から解き放たれるという意味でも、これ一台でほとんどのことがまかなえていい製品だ。

 

家電大国といわれていた日本で、なかなかいいプレイヤーがなくて、米国から輸入するというのは、何か時代の流れを感じるけれど、とにもかくにも今回のOPPOのプレイヤーは値段とその資質がとてもバランスがとれていて、本当に素晴らしい。これに該当する日本製品がないのは本当に寂しいけれど・・いい買い物ができたのはしあわせでした。

 

いつものことながら、終わると、他では味わうことのできない濃密な感動に包まれている自分に気づく。こころの奥底のふだんさわらない何かがつきうごかされたような、気持ちの良い集中力と、それが終わってふっと息が抜けたようなそんな深い感動の時間。

 

小説の朗読の時間というのとも違う、ラジオドラマとも違う、でも、CMでもない・・コピーライターが広告コピーでないものを書き、それをプロの演者が読む。物語が純粋に昇華し、そこで、観客のそれぞれの空想空間が交わっているようなそんな時間がすぎていく。

この時間の素晴らしいのは、すべてのクリエイターにとって・・それは創作家も、演じる俳優も、音楽も、とにかくそこに集うすべてのクリエイターによって・・最良のものをつむぎだそうとする純粋さが他に比較するもののなく強烈な純度だということなのだろう。

 

 

Tokyo copywriters’ street live vol.5

ねじ巻きラジオ(川野康之)
リセット(藤本宗将)
you meet you(直川隆久)
丘の上の未来(古居利康)
流星になれたら(一倉宏)
麦畑(中山佐知子)
人類、やる気をなくす(福里真一)

波(小野田隆雄)
焚火(小野田隆雄)
あるウサギの一生(西島知宏)
七番アイアン(岡野草平)
最後の選択(門田陽)
カントクと神さま(川野康之)
紅いパスポート(佐倉康彦)
夜汽車(岩崎俊一)

 

すべてが、それぞれの持ち味にあふれているのだが、僕が特にすきだったのは・・・

 

流星になれたら(一倉宏)
こちらで読むことができます(youtubeは当日のライブの模様ではないけれど素敵な収録作品です)

 

 

 

 

 

人類、やる気をなくす(福里真一)
こちらで読むことができます(youtubeは当日のライブの模様ではないけれど素敵な収録作品です)

 

 

 

 

 

波(小野田隆雄)
こちらで読むことができます(youtubeは当日のライブの模様ではないけれど素敵な収録作品です)

 

 

 

 

 

 

 

ああ、また次のライブが楽しみになってしまった。主催者の方、ぜひお願いしますね。

 

ふだん、僕の仕事は、いわば請負大工さん。仕事を発注してくれる人のオーダーにあわせ、最良の映像を提供する仕事が多い。だが、昨年、自分が発注主のひとりも兼ねるという幸せな機会がやってきて、その話に載ってみた。楽しかった。

あるべきゴールのかなりの部分を、出資者たちの合議で決められる。もちろん責任は重いけれど、誰にも気をつかわないことが、こんなにも精神衛生上いいことなのか、と遅ればせながら気づいた次第。

そのいわば、自主映画が、ソウルの映画祭で、いわばグランプリにあたるレッドカマレオン賞と、国際批評家賞にあたるブルーカメレオン賞をダブル受賞した。うれしいものですね。

以下、広報資料より

「リルウの冒険」受賞のお知らせ

リルウの冒険製作委員会

2012/08/30

熊坂出監督映画「リルウの冒険」が第6回シネマデジタルソウル・フィルムフェスティバル【CINDI】(2012年8月22日~28日)におきまして、レッドカメレオン賞、ブルーカメレオン賞をダブル受賞いたしました。関係者のみなさまに、感謝とともにご報告いたします。

<映画祭概要>

第6回シネマデジタルソウル・フィルムフェスティバル(CINDI)

会期:2012年8月22日~28日

韓国のCJグループ(1998年に韓国初のシネマコンプレックス「CGV」を開業、映画製作、映画館経営、CATV向け番組制作・配給サービスを手がける)をメインスポンサーとする映画祭で、愛称シンディ(CINDI)。2007年にデジタルシネマの可能性を見つめる中規模国際映画祭としてスタート。

アジアを俯瞰した視点による新人映画監督の発掘を「アジア・コンペティション」部門として設置し、毎年話題作を紹介。市山尚三プロデューサーが、設立当初よりプログラム・アドバイザーとして参画している。

※2012年度 各賞審査員(敬称略)

レッドカメレオン賞<著名映画監督ほかによる最高賞>

イム・サンス(映画監督/韓国)「ハウスメイド」(2010)「The Taste of Money」(2012)

キム・ヘナ(女優/韓国)「フラワー・アイランド」(2001)「カフェ・ノワール」(2010)

瀬々敬久(映画監督/日本)「感染列島」(2009)「ヘヴンズストーリー」(2010)

ワン・ビン(映画監督/中国)「鉄西区」(1999-2003)「鳳鳴-中国の記憶」(2007)「無言歌」(2010)

ブルーカメレオン賞<国際映画批評家による賞>

バン・イジュン(映画評論家/韓国)

クリス・藤原(エディンバラ映画祭ディレクター/アメリカ)

ウン・ヒギョン:殷煕耕(小説家/韓国)

Gulnara Abikeyeva(ユーラシア国際映画祭ディレクター/カザフスタン)

グリーンカメレオン賞<韓国映画ジャーナリストによる賞>

BECK Una

LEE Hwa-jung

PARK Hye-eun <Movieeeek編集長>

SONG Ho-jin

ホワイトカメレオン賞<観客賞>

CINDIphile,11名による授賞

※過去のレッドカメレオン賞受賞作品

2011年「オールド・ドッグ」 第12回東京フィルメックスグランプリ
2010年「ウィンター・バケーション」第63回ロカルノ国際映画祭金豹賞
2009年「Wheat Harvest」第3回北京インディペンデント映画祭グランプリ
2008年「サバイバル・ソング」第9回東京フィルメックス審査員賞

※過去の日本作品の受賞

井川広太郎監督「東京失格」(第1回 ホワイトカメレオン賞)

高橋泉監督「むすんでひらいて」(第2回 ブルーカメレオン賞)

真島理一郎監督「東京オンリーピック」(第3回 グリーンカメレオン賞)

坪田義史監督「美代子阿佐ヶ谷気分」(第4回 ブルーカメレオン賞)

<映画祭リポート>

2012年の第6回は、オープニング上映作品に故ラウル・ルイス監督の遺作「Night Across the Street」をはじめ、青山真治監督「東京公園」、ツイ・ハーク監督「The Flying Swords of Dragon Gate 3D」、「アニメミライ(2012年)」ほか、バリエーションゆたかな計72作品が上映されました。上映作品のチケットは当日までに完売。最終日の28日は台風が通過し、ソウル市内の学校は休校措置となるなど街中は人影まばらでしたが、全体はまずまずの盛況とのこと。

「アジア・コンペティション」に招聘されたのは全15作品。日本からは藤原敏史監督「無人地帯 No Man’s Zone」松林要樹監督「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」の福島を舞台にしたドキュメンタリー2作品と、熊坂出監督「リルウの冒険」が参加しました。

「リルウの冒険」上映時のQ&Aでは、主人公たちほぼ全員が俳優ではないこと、撮影と演出の両立について、全て即興なのかシナリオがあったのか、等に関心が寄せられました。

韓国の映画評論家の方が感想として「ゲームとリアル、身体と心、夢と現実、などの対立構造が、哲学的かつ心理学的で、意義深く感じられた」と好意的に解釈してくださったのが印象に残りました。

受賞結果は、

「リルウの冒険」がレッドカメレオン賞と、ブルーカメレオン賞(Eduardo ROY Jr.「Baby Factory」と2作で受賞)のダブル受賞、グリーンカメレオン賞に「Born in Beijing」、ホワイトカメレオン賞に「Modern Family」がそれぞれ選ばれました。

熊坂監督の授賞式での第一声は、「ここ数年間で、いちばんうれしいです」とのこと。心の準備なく壇上にあがったためか、マイクを落とすなどご愛嬌。しかし「(中略)ぼくは監督とは名ばかりで、この作品はスタッフや出演者、みんなのもの。でもこのトロフィーはあげないけどね!」…と、場内を笑わせ、あたたかい拍手をいただきました。

プログラム・ディレクターのCHUNG Sung-ill氏に、「リルウの冒険」は、アジアにおけるインディーズ・デジタルフィルムの未来を感じさせる作品、との評をいただきました。

また、審査員のひとり、クリス・藤原氏には、作り手の立場の人々に“自分もつくってみたい”と思わせる魅力があり希望をもらった、とのコメントをいただきました。

以上、駆け足ですがご報告いたします。

「リルウの冒険」2012 / JAPAN / 117min / HD / color

監督・脚本・撮影・製作:熊坂出

音楽:清水靖晃

出演:ジャバテ璃瑠、仲村渠さえら、ユール・ラミン・ジャバテ、りりィ

「パークアンドラブホテル」(2007)の熊坂出監督・脚本・撮影・編集。演技経験が全くない12歳のジャバテ・リルウと9歳の仲村渠さえらが、自身の生活環境そのままを舞台に監督と共に織り上げた、オリジナルストーリー。熊坂監督は、日本中が喪失感で呆然とした2011年の春休みと夏休みに、那覇で暮らす子どもたちの生き生きとした表情とパワーを映しとり、夢と友情をめぐる寓話的物語を描き出した。

9月21日に、国立近代美術館フィルムセンターにて、PFFの招待作品として、上映されることに。みんなどんな反応なのだろう・・楽しみだ。

シカゴといえば、後年のラブバラードのバンドと思われがちだが、やはり、シカゴといえばブラスロックだ。その中でも最高傑作と思えるのが、この「Chicago Ⅱ」。特に組曲として創られている、〈バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン〉(6. Make Me Smile/7. So Much To Say, So Much To Give/8. Anxiety’s Moment/9. West Virginia Fantasies/10. Colour My World/11. To Be Free/12. Now More Than Ever)は、シカゴ史上最高の楽曲だろう。クラシックの組曲を思わせるさまざまなプランがこの中には組み込まれていて、ある種のせつなささえ感じさせる。

 

CHICAGO Ⅱ
CHICAGO
こちらで一部試聴できます)

 

1.Movin’ In
2. The Road
3. Poem For The People
4. In The Country
5. Wake Up Sunshine
6. Make Me Smile
7. So Much To Say, So Much To Give
8. Anxiety’s Moment
9. West Virginia Fantasies
10. Colour My World
11. To Be Free
12. Now More Than Ever
13. Fancy Colours
14. 25 Or 6 To 4
15. Prelude
16. A.M. Mourning
17. P.M. Mourning
18. Memories Of Love
19. It Better End Soon 1st Movement
20. It Better End Soon 2nd Movement
21. It Better End Soon 3rd Movement
22. It Better End Soon 4th Movement
23. Where Do We Go From Here

 
そのchicago Ⅱ が、ハイレゾリューションで配信されている。これがいい。古いアルバムだから、ハイレゾといってもそれほどの差ではないのか、と思っていたら、ブラスの音、ベースの音の解像度が全く違う。のりのいいロックの楽しみとともに、楽曲としての楽しみがそこに加わる。いままでCDできいていたのがなんだったのか・・それほどまでに違うものだ。配信で新しい楽しみがまたはじまった・・・。

フェルドマンさんといえば、World Business Satellite で時々コメンテーターをされているからご存じの方も多いかもしれない。あの番組のコメンテーターで、もっとも信頼できるひとりであり、いつも日本のことを真摯に真っ正面から思ってくれた発言をしている。

この書物も、そんな彼の「日本への愛情」に満ちあふれている。日本は、もはや本当は絶望的な状況であり「起死回生」の手でもうたない限り、だめなのだが、さいごのさいごまで、その「起死回生」とは何かを語り続けてくれているのだ。こんなにも日本のことを考えてくれるフェルドマンさんに感動をおぼえる。

いわゆる財政危機を含め、いま日本の経済が解決しなければいけない問題の根幹は、「年金問題」「農業問題」「医療費問題」「一票の平等」などにあるとして、普通の人がちょっと躊躇するかもしれないところまで、踏み込んで、だめとはあきらめずに解決策を提示する。すごい。

彼のような、いわば真の「日本応援団」が、政財界になんとか強く関わって、この国の存続について協力してほしい、と心の底から願う。

日本経済 起死回生のストーリー
ロバート・アラン フェルドマン
財部誠一

製造業の急速な海外展開、深刻さを増す財政問題―。
これから日本経済は、究極の正念場を迎える。
危機から甦るストーリーは考えられるか。
『ワールドビジネスサテライト』での「辛口コメント」に定評があるフェルドマン氏。
一方、『報道ステーション』でのタブーに斬り込む経済ルポが人気を博す財部氏。
経済の現場を知り尽くし、問題の本質を見極めた2人が、「あっと驚く」再生プランの数々を提言。

第1章 野田政権の経済政策に物申す!(評価できる二つのポイント(財部)
個々の政策に疑問が多い野田政権(フェルドマン) ほか)
第2章 グリーン・テクノロジーの大チャンス(東北の復興は二十一世紀型産業で(財部)
日本のものづくりが優れている点(フェルドマン) ほか)
第3章 アジアの急成長を取り込む戦略(アジアの需要はまだまだ伸びる(フェルドマン)
中国の問題点はガバナンス能力の欠如(財部) ほか)
第4章 アメリカと日本はパラレルワールド(成長ストーリーが見えないアメリカ経済(フェルドマン)
日本経済と同じ道をたどっている(財部) ほか)
第5章 「起死回生のストーリー」への構造改革(震災復興に伴う議論の危うさ(財部)
正しい財政政策を打ち出す選挙制度とは(フェルドマン) ほか)

新ビジネスのアイデア、アジア市場戦略から、東北の復興策、年金・社会保障・財政改革まで、辛口かつリアルに日本復活のストーリーを語り尽くす。

【著者紹介】
モルガン・スタンレー調査統括本部経済調査部長、マネージングディレクター

 

フェルドマン,ロバート・アラン[フェルドマン,ロバートアラン][Feldman,Robert Alan]
モ ルガン・スタンレーMUFG証券マネージングディレクター。1953年、アメリカ合衆国テネシー州生まれ。76年、イェール大学で経済学、日本研究の学士 号を取得したのち、日本銀行や国際通貨基金などで研究職に就く。84年、マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。ソロモン・ブラザーズ・アジア証 券を経て、モルガン・スタンレー証券に入社、現在にいたる。テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』などのコメンテーターとしても活躍している

財部誠一[タカラベセイイチ]
経 済ジャーナリスト。1956年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、野村證券に入社。同社退社後、出版社勤務を経て、経済ジャーナリスト。95年、経 済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。金融、経済誌に多く寄稿するとともに、テレビやラジオで広く活躍している(本データはこの書籍が刊 行された当時に掲載されていたものです)

ヤマンドゥ・コスタの2012年新作。ブラジルを代表する7弦ギター奏者の新作は、同じく7弦ギターのホジェリオ・カエターノとのまさに、7弦ギター・デュオ・アルバム。素晴らしく高度な音楽性をもつ出来映えです。

 

 

 

YAMANDU COSTA E ROGERIO CAETANO

1. Flor das Aguas (Marco Pereira)
2. Choro Bagual (Rogerio Caetano)
3. Beija-Flor (Doug de Vries)
4. Choro pra Yamandu (Lalao)
5. Vou Vivendo (Pixinguinha / Benedito Lacerda)
6. Amigo Violao (Rogerio Caetano)
7. Chorando por Amizade (Yamandu Costa)
8. Fidalga (Ernesto Nazareth)
9. Marceneiro Paulo (Helio Delmiro)
10. Matutinho (Lalao)
11. Choro em Mi Maior (Rafael Rabello)
12. Frevinho (Yamandu Costa)

 

 

この分野に強いディスクユニオンでの紹介を引用すると・・

 

ブラジル音楽の真髄にして最も重要な楽器の一つ7弦ストリグス(ガット弦)ギター。ショーロやサンバなどの伴奏で主に用いられ、主旋律からリズム・キープ、時には対旋律=オブリガートを演奏しベースのような役割も果たす。まさに縦横無尽といった活躍をするのが7弦ギターであり、いわばブラジル音楽を構成する要素を凝縮した楽器といえる。

 

7弦ギターを伴奏楽器として大成させたのが、カルトーラなど数多のサンバ・レコーディングやショーロ・ ヘジオナルを司った伝説の名手ヂノ・セッチ・コルダス(7弦のヂノ)であり、驚愕の運指を用いてソロ楽器として進化させたのが故ハファエル・ハベーロ。そして、偉大な二人の精神を受け継ぎつつ、超絶テクニックだけではなく繊細なタッチにもますます磨きがかかった現代の天才7弦ギタリストこそがヤマンドゥ・コスタその人である。彼はブラジル音楽界のみならずクラシック・ギターのミュージシャンやファンにも支持されている。一方のホジェリオ・カエターノ。サン バやショーロ伴奏名手としてここ数年で頭角を現し、ポスト・ヤマンドゥ・コスタと目される、こちらも天才ギタリスト。優雅でありながら得も言われぬ味があり、ギター好きには特に評価の高い一人である。そんな二人が7弦ギター2本でアルバムを作ったというのであれば、ブラジル音楽ファンであれば間違いなく反応してしまうであろう。

 

このアルバムのテーマは、ギターという観点でブラジル音楽発展に寄与した偉人…先述のヂノ・セッチ・コルダス、ハファエル・ハベーロの二人、そしてエリオ・デルミーロ、マルコ・ペレイラの4人に捧げるというもの。ユニゾン、ハーモニー、ショーロのような対旋律と、美しいギターの音色や難解なフレーズに思わず耳を奪われるが、一瞬たりとも気の抜けない丁々発止のやり取りも完璧である。二人のオリジナルをはじめ、 ピシンギーニャ、エルネスト・ナザレー、そしてハファエル・ハベーロの楽曲も取り上げたレパートリーからは、着実に継承されるブラジル音楽の豊かな水脈を感じさせる。まさにブラジル・ギターの最前線にして芸術品の域に達する極上インストゥルメンタルがここに詰まっている。

 

 

 

 

 

 

東京は郊外から消えていく・・郊外での空きや率の上昇のデータを元に、今後の東京の都市構造を論じる本。データそのものには、なかなか驚きを感じるものもあるが、その分析は、比較的一般的に論じられている視点でもある。後段で述べられている「住宅地マネジメントが必要」というあたりは、なかなか説得力があり、そもそもこの国に根本的に欠けているのは、この「マネジメント」という視点と腕力なのだろうとあらためて感じさせられた。

 

 

1979年4月16日の中野サンプラザでのライブ録音未発表収録曲集。
なつかしいキース・ジャレットの感覚が前面に漂う。

 

 

 
sleeper
keith Jarrett

Disk 1
1. pesonal mountains
2. innocence
3. so tender

Disk 2
1. oasis
2. chant of the soil
3. prism
4. new dance

Keith Jarrett: piano, percussion
Jan Garbarek: tenor and soprano saxophones, flute, percussion
Palle Danielsson: double-bass
Jon Christensen: drums, percussion

 

 

2012年のマスタリングのせいか、とてもいい録音状態。
音楽は、普遍的なものでもある一方、まさに時代の投影でもある。
そういった意味で、1979年の断面が見事にきりとられている。
僕自身はnew dance が楽しめた。この年、僕は何をしていたのだろうと記憶を探ってみるきっかけになった。そう既に33年も経過していたのだ。

 

CDの帯に、フュージョンと記されているCDは最近はめったに見なくなった。このCDには堂々と記されており、中身もまさにそうだった。

DAVID BENOIT
CONVERSATION

(1)Napa Crossroads Overture
(2)Feelin’It
(3)Diary Of A Wimpy Kid
(4)Kei’s Song Redux
(5)Sunrise On Mansion Row
(6)You’re Amazing
(7)Q’s Motif
(8)Let’s Get Ready
(9)Conversation(from Music For Two Trios)

 

ベノワとクラーク・ジャーメインとの共同プロデュース作品。
歌手として参加したこともあるデイヴィッド・パックやジェフ・ゴルブ、パット・ケリーがギタリストとしてゲスト参加している。ツアーメンバーでもあるデイヴィッド・ヒューズとジェイミー・テイトも参加。
ヘッズ・アップレーベル作品だけあって、録音はとても素晴らしい。日本語解説が別紙で添付されているところも親会社テラークと同じ。何をもってフュージョンといえばいいのかは難しいが、何かとても懐かしい感じがした一枚だった。

 

イヴァン・リンスの新作。マリア・ガドゥ、タチアナ・パーハ、そしてペドロ・ルイスとの共演も収録された最新オリジナルアルバム。。

AMORAGIO
IVAN LINS

1 Quero Falar De Amor
2 Roda Bahiana
3 Quem Me Dera – Part. Esp.: Maria Gadu’
4 Carrossel Do Bate-Coxa
5 Fado Saramago – Part. Esp.: Anto^nio Zambujo
6 X No Calenda’rio – Part. Esp.: Pedro Lui’s
7 Atra’s Poeira – Part. Esp.: Fioravante E Guimara~es
8 E Isso Acontece
9 Olhos Pra Te Ver
10 Sou Eu
11 Amora’gio – Part. Esp.: Tatiana Parra

オープニング「Quero falar de amor」は、イタリア人歌手イヴァーノ・フォサッティ作の麗しいナンバー。ストリングス・アレンジが素敵です。「Roda bahiana」は、1983年にガル・コスタがカバーしたことでも知られるサンバを、イヴァンがセルフ・カバー。息子であるクラウヂオ・リンス作の「Carrossel do bate-coxa」。

「Sou Eu」は、イヴァン・リンスらしいアレンジで聴かせてくれるなつかしさを感じさせる一曲。
そして、アルバムタイトルの「Amoragio」は、タチアナ・パーハとの共演で、泣かせるバラード・・・まさに、イヴァン・リンス・・素晴らしい。
おすすめです。

クーリエ・ジャポンは、毎月楽しみな月刊誌のひとつだけれど、今回の特集はクラシック。特に付録のCD・・・なかいい選曲に、いい演奏、濃い。

 

1.バッハ イタリア協奏曲 アンドラーシュ・シフ
2.ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第13番 ベルリン弦楽四重奏団
3.ドン・ジョヴァンニ序曲 オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
4.冬の旅 エルンスト・ヘフリガー
5.ドビュッシー 月の光 フランク・ブラレイ
6.ストラヴィンスキー 火の鳥 ルドルフ・ケンペ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
7.ブラームス 交響曲第三番 オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
8.ヴェルディ 歌劇ナブッコ オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
9.ワーグナー 歌劇タンホイザー オトマール・スウィトナー指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
10.バルトーク ルーマニアのポルカ 角聖子

 

最初のシフのピアノから素晴らしくいい。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲も重厚感が見事に表現されているし、月の光もみずみずしい。火の鳥もなかなかアップテンポの演奏で、きかせる。

かつて、育児雑誌の付録の胎教クラシックを聴いたことがあるのだけれど、選曲もさることながら、なぜこの演奏でOKだったのだろう・・というものだった記憶がある。そこには、胎教にはこの作曲家という視点はあっても、クラシックの命である演奏の出来映えには関心がなかったのだろうと編集者の視点が想像された。
今回の付録は付録といえど、曲もさることながら、見事な演奏ばかり。すべてのCDが欲しくなってしまった。いい意味での購買にむすびつけるサンプルと位置づけたのだろうけれど、この演奏を選曲した人は本当にいいバランスで読者をひきつけた。本誌のよみごたえもあわせてのこの780円は超お買い得、おすすめです。

 

 

 

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