梅雨空のもと、新たなホンダ、アコードが発売になった。あの大きさのセダンで燃費30キロはとてつもなくすごいが、その展開のCMも、上質で心地よい。なつかしくそして新しいなにかがそこにはある。

 

 

 

 

 

写真 (7)いつかはみたいと思っていたクレイジー・ケン・バンド。たまたまよこはま、モーション・ブルーでライヴをすると知り、あの小さな小屋でみられるのはいいかもと思って馳せ参じた。純粋に楽しめるショウ。男性11人の巧みに息のあったチームが繰り広げる世界。「ゴッドファーザー~愛のテーマ」ではじまり、途中、リクエストにもこたえ、動じることなくこなすことなどなかなかのもの。最後は、「また逢う日まで」「マイ・ウェイ」を聴けて、本当に堪能した時間だった。

 

 

写真 (2)

 

 

 

 

 

 

 

写真 (1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、この時期に一日だけ催されるあっこちゃんのソロリサイタル。今回も爆発でした。天賦の才はひとりのひとにだけ捧げられたのだろうけれど、彼女の才能は常に全方位的でそれでいて常に矢野顕子であるすばらしさ。堪能しました。

 

 

写真 (6)デュトワが振るとなぜ、こうもわくわくするのだろう。
1曲目のラヴェル・優雅で感傷的なワルツは、見事に何の破綻もなくきかせる。サン・サーンスをはさんで、当日最後の大物曲、リムスキー=コルサコフのシェヘラザードは圧巻だった。彼が振ると楽曲がひとまわりもふたまわりも大きくなり、グルーブ感満載なのだ。そうでなくとも映画音楽のような映像的音楽が、色彩豊かに広がる。デュトワが振るN響は、デュトワ色になる・・その意味で、それを実現できるすばらしい実力をもったオーケストラになのだな、とあらためて思わせられた。

 

ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ
サン・サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22
リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」


出演
指揮:シャルル・デュトワ
ピアノ:児玉 桃

NHK交響楽団

 

20121201_121ツィメルマン今回来日の最後の公演を見た。ドビュッシーはサントリーにつづき2回目だが、もちろんすばらしい。だが、ショパンのピアノ・ソナタ第三番になるやいない、別人のよう。ドビュッシーはどちらかといえば慎重に感性あふれる音を探していた感じだが、ショパンはもうお手の物。あふれる内面からの潮流そのものに身をまかせるごとく、もう絶品。これは、もうショパンは、ツィメルマンにとどめをさすな、と思わざるを得ない。

トリフォニーホールでは、ツィメルマンははじめてときいていたが、その音色は、サントリーほど響きすぎず、ピアノ本来の音色。ツィメルマンならではの残響が美しい。いい一晩だった。

クリスチャン・ツィメルマン[ピアノ]

ドビュッシー/版画より
1.パゴダ 2.グラナダの夕べ 3.雨の庭

ドビュッシー/前奏曲集第1巻より
2.帆 12.吟遊詩人 6.雪の上の足跡 8.亜麻色の髪の乙女 10.沈める寺 7.西風の見たもの

シマノフスキ/3つの前奏曲(「9つの前奏曲 作品1」より)

ショパン/ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58

写真 (5)サントリーホールで、ツィメルマンをきいた。そもそもはオール・ドビュッシープログラムとして案内があったもの。一部曲目に変更があり、ブラームスにかわったが、それでも版画、前奏曲集の中からのよりすぐり。素晴らしいドビュッシーぶりを堪能できた。

 

ドビュッシーは絵画的音楽といわれるが、ツィメルマンが弾くとまさに映像的だ。繊細さ・精緻さという意味では、ダン・タイ・ソンのピアノも本当に好きだけれど、ツィメルマンが弾くと弱音の余韻から、強烈な爆音まで素晴らしいピアノならではの、まさにピアノフォルテという楽器ならではのダイナミックレンジを楽しめるのだ。

僕自身は、今回は、特に「雨の庭」、「雪の上の足跡」「沈める寺」が特に楽しめた。

 

先月、ポリーニのベートーヴェンをきいたのだけれど、そのとき、平野啓一郎さんがツィッターで「60代のF1レーサーのよう」とつぶやかれていた。まさにそんな感じだった。今日のツィメルマンも聴いていたらしく、彼は「光輝に満ちた音」とつぶやかれていて、やはり、まさに、と思った。同じものを聴いて共感できるのはふしぎな体験だなとも感じた。

 

 

 

ドビュッシー:版画
1.パゴダ 2.グラナダの夕べ 3.雨の庭
Debussy: Estampes: 1. Pagodes 2. La soirée dans Grenade 3. Jardins sous la pluie

ドビュッシー:前奏曲集 第1集 より
2.帆 12.吟遊詩人 6.雪の上の足跡 8.亜麻色の髪の乙女
10.沈める寺  7.西風の見たもの
Debussy: Préludes 1 (Selection)
2. Voiles 12. Minstrels 6. Des pas sur la neige
8. La fille aux cheveux de lin 10. La cathédrale engloutie
7. Ce qu’a vu le vent d’ouest

– – – – – – – – – – – – – – – – – –

シマノフスキ:3 つの前奏曲(「9つの前奏曲 作品1」より)
Szymanowski: 3 Preludes from op.1

ブラームス:ピアノ・ソナタ 第2番 嬰へ短調 作品 2
Brahms: Piano Sonata No.2 F sharp minor Op.2 (4 December only)

投稿者 undecuplet | 2012/11/24

松本竣介展 世田谷美術館

松本竣介の生誕100年を記念しての巡回展が1年を経て最後に、紅葉の輝く砧公園の世田谷美術館にやってきた。

36歳という若さで亡くなった竣介。戦争という大きな価値転換のまっただ中を生き抜いて彼はさまざまな絵を描いた。そのひとつひとつがこころにささる。

まさに純粋な表情の自画像。そして、このチケットにあるY市の風景。晩年の抽象的試み。そのどれもがまさに一直線な生き方をしてきた松本竣介と重なりあう。

詩を書き、同人誌を編纂・発行し、絵を描く。すべての分野に全力投球のそのある種の社会運動家のようななりわいは、ある時代を背負った美術者の存在そのものであり、決して現代におきかえてみてはいけないのだろう。しかし、数々の作品をみて、彼と静かに話をしてみたかったという思いにとわれた。

 

 

 

 

待ちに待ったキンドルpapewhite3Gがやってきました。ああ、これでなんと4台目のキンドル。

箱の色はかわっていますが、大きさは、以前のキンドルタッチとほぼ同じ。
もってみるなり、その軽さと薄さに驚き。

以前から、本を読むときには、寝転がってよむときが多いので、
厚い本は難渋していたのですが、これなら大丈夫。

また、ペーパーホワイトのほんわりとした明るさは、なにげに、目にやさしく、
これに慣れると、ちょっとkindle touch の照明のなさはものたりなくなるかも。
使いがっては同じ。日本語対応になっての縦書きはもちろんありがたいことです。
これで、海外版と同じように、新聞が毎日配信されたりすれば文句なしなのですが、現状そのようなサービスはなし。待たれるところです。

今回加わった、明るさの調整はかなり自由に変更可能のようです。電池の持ちはほとんど気にしなくてもいいけれど、昼間などは、バックライトなしでもいけるので、オフにしてもいいかもしれませんね。

それにしても本当に最強の読書マシン。いろいろと自炊も試みてきたのですが、完璧にみやすいわけでもなく、その意味で、キンドルストアができて、電子書籍そのものが販売されたのはまさに朗報でした。これからは、電子書籍の購入が増えてしまうので、それはそれでお財布が心配になってきました。

この人の声を聴いていると、とてもなつかしい気持ちになるのはなぜだろう。久しく、低音ボイスの歌手というのがあらわれていないからだろうか。テレビをにぎあわせている声がなぜか最近は高い声が多いからかもしれない。

AORの曲から、CLOSE TO YOU、ヒット曲のTHIS IS WHAT YOU ARE までたっぷり堪能できた90分だった。ベースのトマソ・スカナピエコはなかなか達者で、彼を眺めているだけでも楽しい。低音とはしかしなんてチャーミングな武器なのだろうと思った。

 

Mario Biondi(vo)
マリオ・ビオンディ(ヴォーカル)
Claudio Filippini (p)
クラウディオ・フィリッピーニ(ピアノ)
Michele Bianchi(g)
ミケール・ビアンキ(ギター)
Daniele Scannapieco (sax,fl)
ダニエレ・スカナピエコ(サックス、フルート)
Giovanni Amato (tp)
ジョヴァンニ・アマート(トランペット)
Giuseppe Di Benedetto (tb)
ジュゼッペ・ディ・ベネデット(トロンボーン)
Tommaso Scannapieco (b)
トマソ・スカナピエコ(ベース)
Lorenzo Tucci (ds)
ロレンツォ・トゥッチ(ドラムス)
Luca Florian (per)
ルカ・フロリアン(パーカッション)

 

 

 

 

シチリア島に生まれ、12歳から歌手活動を開始。ルー・ロウルズ、アル・ジャロウ、アイザック・ヘイズを敬愛し、17歳のときにはレイ・チャールズのオープニング・アクトも務めた。2006年リリースのアルバム『ハンドフル・オブ・ソウル』は、スケーマ・レーベル始まって以来の大ヒットを記録。その後もチャカ・カーンやインコグニートとの共演を果たすなど範囲を拡げ、最新2枚組アルバム『Mario Biondi And The Unexpected Glimpses:Due』もベスト・セラー中だ。リスナーの心を掴んで離さない低音ヴォイスと、2メートルを超える長身。数十年にひとりの逸材といわれるマリオのカリスマ性溢れる存在感がすばらしい。

 

 

1曲目のDOWN TOWNからおそろしく音がいいことに驚かされる。そして、くりひろげられるあのなつかしい曲の数々がすべて、この透明な空気感となって、よみがえるのだ。

すべてがもちろん山下達郎節。

アレンジこそが時代の空気だからといって、再録音を原則としない山下達郎の心情も、こうして30余年をふりかえっていっきにきくととてもよくわかる。

CDというパッケージメディアがいつ終わるかわからないからといって企画されたこのベスト盤。まさに、CDの究極の世界だろう、見事だ。

 

 

OPUS
山下達郎

ディスク:1
1. DOWN TOWN
2. 雨は手のひらにいっぱい
3. パレード
4. WINDY LADY
5. LOVE SPACE
6. SOLID SLIDER
7. PAPER DOLL
8. LET’S DANCE BABY
9. BOMBER
10. 潮騒(THE WHISPERING SEA)
11. FUNKY FLUSHIN’
12. 愛を描いて-LET’S KISS THE SUN
13. RIDE ON TIME
14. SPARKLE
15. LOVELAND,ISLAND
16. あまく危険な香り
17. YOUR EYES

ディスク:2
1. 悲しみのJODY(She Was Crying)
2. 高気圧ガール
3. クリスマス・イブ
4. スプリンクラー
5. THE THEME FROM BIG WAVE
6. I LOVE YOU・・・・PartI
7. 風の回廊
8. 土曜日の恋人
9. ゲット・バック・イン・ラブ
10. 踊ろよ、フィッシュ
11. 蒼氓
12. アトムの子
13. さよなら夏の日
14. ターナーの汽罐車
15. エンドレス・ゲーム
16. ジャングル・スウィング
17. おやすみ、ロージー-Angel Babyへのオマージュ

ディスク:3
1. ヘロン
2. 世界の果てまで
3. ドリーミング・ガール
4. ドーナツ・ソング
5. いつか晴れた日に
6. 君の声に恋してる
7. 2000トンの雨 [2003 NEW VOCAL REMIX]
8. 忘れないで
9. FOREVER MINE
10. ずっと一緒さ
11. 街物語
12. 僕らの夏の夢
13. 愛してるって言えなくたって
14. 愛を教えて
15. 希望という名の光

ディスク:4
1. 硝子の少年 [UNRELEASED DEMO VOCAL]
2. 酔いしれてDeja Vu [UNRELEASED DEMO VOCAL]
3. GUILTY [UNRELEASED DEMO VOCAL]
4. EVERY NIGHT [2012 NEW REMASTER]
5. 夜のシルエット [FIRST ON CD]
6. 希望という名の光 [2012 ACOUSTIC VERSION]

投稿者 undecuplet | 2012/09/24

濃厚なサウンドトラック~COWBOY BEBOP

僕自身は、残念ながらみたことがないのだが、名作の誉れ高いアニメシリーズのサンドトラック。音楽は、あの菅野よう子さん。
すべてに完成度の高い素晴らしい音楽群。

僕は特に、CAR24とかが好きだけれど、全体としてこの音楽の濃度の高さをみるとき、きっとアニメ作品も圧巻だったのだろうと思われてみたくなった。

COWBOY BEBOP
菅野よう子

1.Tank!
2. RUSH
3. SPOKEY DOKEY
4. BAD DOG NO BISCUITS
5. CAT BLUES
6. COSMOS
7. SPACE LION
8. WALTZ for ZIZI
9. PIANO BLACK
10. POT CITY
11. TOO GOOD TOO BAD
12. CAR24
13. The EGG and I
14. FELT TIP PEN
15. RAIN
16. DIGGING MY POTATO
17. MEMORY

 

 

サントリーホールの総合プロデューサーだった萩元晴彦さんにいわれたことがある~音楽の神様に仕えているのに、それ以上に何を求めることがあるのだ、と。

ガリアーノさんのピアソラ・フォーエバーを、鎌倉芸術館で数年ぶりにきく機会をえて、このことばを思い出した。ここには、音楽の神様からの贈り物がある。そして、この素晴らしい「音楽」というもののために、私たちは存在しているのだ、と。

2007年、私たちはガリアーノさんのこのピアソラ・フォーエバーのコンサートを開催した。ビデオアーツの海老根さんとのご縁で、フランスから招聘をした。海老根さんは、「ガリアーノさんの音楽は、ジャズだけではない。ライブハウスでの音楽だけでなく、コンサートホールで奏でられるいわゆるクラシック的な音楽も素晴らしい。彼こそが実現できるアコーディオンの真の芸術がそこにある」とよくいわれていた。だから、私たちは、とにもかくにもコンサートホールで実現することをめざした。そして、紀尾井ホールの協力で可能となった。

当時、お客様を集めることに必死で、僕自身はコンサートに100%集中できなかったけれど、それでも素晴らしい「音楽」に感動し、思わず泣いていたことを思い出す。カーテンコールにガリアーノさんが舞台に戻ってきて、客席が総立ちとなって迎えたのをみたとき、これこそ音楽の神様からの贈り物なのですよね、とこころの中の萩元さんにはなしかけていた自分がそのとき確かにあった。

あれから5年、今回は海老根さんご自身の尽力で、ピアソラ・フォーエバーが再び実現となった。今度は僕は、音楽に100%集中した。そして再び感動した。前回にもましてたくさんの鎌倉芸術館のお客様も、あの日と同じく、カーテンコールのガリアーノさんを総立ちになって迎えていた。会場はホールに馴じんだ鎌倉のお客様が多く、きっとガリアーノさんを初めて聴く方も多かっただろうけれど、終演後ロビーでは、ガリアーノさんのサイン会を待つ何百人ものお客様が行列をつくった。彼の音楽となんらかのカタチで関わりをもっていたい・・そういう人たちの列なのだ・・そうせざるを得ないほどにわたしたちのこころを動かす何かが、彼のつむぎだす音楽にはある。まさに、「音楽の神様」がほほえんだ瞬間なのだろう。「真の音楽」の輪はこうして広がっていくのだろう、と思う。

ガリアーノさんは、金沢、東京とめぐる。さらに多くの人が、彼のアンサンブルのステージに触れ、シンパになっていくはずだ・・。

音楽の神様に仕えているのに、それ以上に何を求めることがあるのだ~そう、まずは音楽の神様に仕えずしてどうする・・と、我が身をのふがいない日常をふりかえり、あらためて萩元さんのことばを自身に問いかけている自分がいる。

思い立って、今週火曜日の夜に注文したのだけれど、土曜日の午後には、郵便局の人が届けてくれた。関税が2400円。製品は999ドルに、送料137ドル・・あわせて9万円ちょっと。

日本正規輸入品は18.5万くらいすることを思うと、なんて、お買い得なんだろう。

 

つないでみて、とにもかくにも、音がいい。画ももちろんきれいなのだけれど、僕がのぞでいたのは、音のいいプレイヤー。DVDプレイヤーの時代から、なかなか音がいい手頃なプレイヤーの噂はきかなかった。4~50万円クラスならあったのかもしれないけれど、CDプレイヤーに既に多額な投資をしている身としては、ユニバーサルプレイヤーといわれても主な利用は、映像になるので、それだとそこまでの費用はだせないし・・・。でも、素敵なライブのブルーレイやDVDをお店で観るにつけ、いい音で映像をみたいな、という気持ちはいつももちつづけてきた。

 

最近、古い音盤のハイレゾ配信も増えてきたのだけれど、僕の手持ちの10万円くらいのDACだと、もちろんオラクルのCDプレイヤーの音には到底かなわない。でも、ハイレゾならではの音がききたいときもあって、そのたびに、PCをアンプの前にまでもっていて、接続するのも何か手間暇がかかって・・と思っていた。

最近、CD棚があふれてきたので、CDの一部をQNAPのサーバーにリッピングをはじめたのだけれど、それを再生するのもPCを利用するのもいまいち面倒くさかった。

その意味でも、このOPPOのプレイヤーは、ハイレゾをはじめ、FLACの再生を自由にできるのもいい。

音色は変ないろづけがなく、高音、低音ともに素直にのびていてきもちいい。フラットでいて、それでいて不自然でない感じなのだ。

 

そうそう、それにPALの再生ができるのも何かと重宝だ。昨日も、TDKからでている、SWINGING BACHというドイツの催し物のPAL DVDをみていたのだけれど、とても楽しめた。いろいろな制約から解き放たれるという意味でも、これ一台でほとんどのことがまかなえていい製品だ。

 

家電大国といわれていた日本で、なかなかいいプレイヤーがなくて、米国から輸入するというのは、何か時代の流れを感じるけれど、とにもかくにも今回のOPPOのプレイヤーは値段とその資質がとてもバランスがとれていて、本当に素晴らしい。これに該当する日本製品がないのは本当に寂しいけれど・・いい買い物ができたのはしあわせでした。

 

いつものことながら、終わると、他では味わうことのできない濃密な感動に包まれている自分に気づく。こころの奥底のふだんさわらない何かがつきうごかされたような、気持ちの良い集中力と、それが終わってふっと息が抜けたようなそんな深い感動の時間。

 

小説の朗読の時間というのとも違う、ラジオドラマとも違う、でも、CMでもない・・コピーライターが広告コピーでないものを書き、それをプロの演者が読む。物語が純粋に昇華し、そこで、観客のそれぞれの空想空間が交わっているようなそんな時間がすぎていく。

この時間の素晴らしいのは、すべてのクリエイターにとって・・それは創作家も、演じる俳優も、音楽も、とにかくそこに集うすべてのクリエイターによって・・最良のものをつむぎだそうとする純粋さが他に比較するもののなく強烈な純度だということなのだろう。

 

 

Tokyo copywriters’ street live vol.5

ねじ巻きラジオ(川野康之)
リセット(藤本宗将)
you meet you(直川隆久)
丘の上の未来(古居利康)
流星になれたら(一倉宏)
麦畑(中山佐知子)
人類、やる気をなくす(福里真一)

波(小野田隆雄)
焚火(小野田隆雄)
あるウサギの一生(西島知宏)
七番アイアン(岡野草平)
最後の選択(門田陽)
カントクと神さま(川野康之)
紅いパスポート(佐倉康彦)
夜汽車(岩崎俊一)

 

すべてが、それぞれの持ち味にあふれているのだが、僕が特にすきだったのは・・・

 

流星になれたら(一倉宏)
こちらで読むことができます(youtubeは当日のライブの模様ではないけれど素敵な収録作品です)

 

 

 

 

 

人類、やる気をなくす(福里真一)
こちらで読むことができます(youtubeは当日のライブの模様ではないけれど素敵な収録作品です)

 

 

 

 

 

波(小野田隆雄)
こちらで読むことができます(youtubeは当日のライブの模様ではないけれど素敵な収録作品です)

 

 

 

 

 

 

 

ああ、また次のライブが楽しみになってしまった。主催者の方、ぜひお願いしますね。

 

ふだん、僕の仕事は、いわば請負大工さん。仕事を発注してくれる人のオーダーにあわせ、最良の映像を提供する仕事が多い。だが、昨年、自分が発注主のひとりも兼ねるという幸せな機会がやってきて、その話に載ってみた。楽しかった。

あるべきゴールのかなりの部分を、出資者たちの合議で決められる。もちろん責任は重いけれど、誰にも気をつかわないことが、こんなにも精神衛生上いいことなのか、と遅ればせながら気づいた次第。

そのいわば、自主映画が、ソウルの映画祭で、いわばグランプリにあたるレッドカマレオン賞と、国際批評家賞にあたるブルーカメレオン賞をダブル受賞した。うれしいものですね。

以下、広報資料より

「リルウの冒険」受賞のお知らせ

リルウの冒険製作委員会

2012/08/30

熊坂出監督映画「リルウの冒険」が第6回シネマデジタルソウル・フィルムフェスティバル【CINDI】(2012年8月22日~28日)におきまして、レッドカメレオン賞、ブルーカメレオン賞をダブル受賞いたしました。関係者のみなさまに、感謝とともにご報告いたします。

<映画祭概要>

第6回シネマデジタルソウル・フィルムフェスティバル(CINDI)

会期:2012年8月22日~28日

韓国のCJグループ(1998年に韓国初のシネマコンプレックス「CGV」を開業、映画製作、映画館経営、CATV向け番組制作・配給サービスを手がける)をメインスポンサーとする映画祭で、愛称シンディ(CINDI)。2007年にデジタルシネマの可能性を見つめる中規模国際映画祭としてスタート。

アジアを俯瞰した視点による新人映画監督の発掘を「アジア・コンペティション」部門として設置し、毎年話題作を紹介。市山尚三プロデューサーが、設立当初よりプログラム・アドバイザーとして参画している。

※2012年度 各賞審査員(敬称略)

レッドカメレオン賞<著名映画監督ほかによる最高賞>

イム・サンス(映画監督/韓国)「ハウスメイド」(2010)「The Taste of Money」(2012)

キム・ヘナ(女優/韓国)「フラワー・アイランド」(2001)「カフェ・ノワール」(2010)

瀬々敬久(映画監督/日本)「感染列島」(2009)「ヘヴンズストーリー」(2010)

ワン・ビン(映画監督/中国)「鉄西区」(1999-2003)「鳳鳴-中国の記憶」(2007)「無言歌」(2010)

ブルーカメレオン賞<国際映画批評家による賞>

バン・イジュン(映画評論家/韓国)

クリス・藤原(エディンバラ映画祭ディレクター/アメリカ)

ウン・ヒギョン:殷煕耕(小説家/韓国)

Gulnara Abikeyeva(ユーラシア国際映画祭ディレクター/カザフスタン)

グリーンカメレオン賞<韓国映画ジャーナリストによる賞>

BECK Una

LEE Hwa-jung

PARK Hye-eun <Movieeeek編集長>

SONG Ho-jin

ホワイトカメレオン賞<観客賞>

CINDIphile,11名による授賞

※過去のレッドカメレオン賞受賞作品

2011年「オールド・ドッグ」 第12回東京フィルメックスグランプリ
2010年「ウィンター・バケーション」第63回ロカルノ国際映画祭金豹賞
2009年「Wheat Harvest」第3回北京インディペンデント映画祭グランプリ
2008年「サバイバル・ソング」第9回東京フィルメックス審査員賞

※過去の日本作品の受賞

井川広太郎監督「東京失格」(第1回 ホワイトカメレオン賞)

高橋泉監督「むすんでひらいて」(第2回 ブルーカメレオン賞)

真島理一郎監督「東京オンリーピック」(第3回 グリーンカメレオン賞)

坪田義史監督「美代子阿佐ヶ谷気分」(第4回 ブルーカメレオン賞)

<映画祭リポート>

2012年の第6回は、オープニング上映作品に故ラウル・ルイス監督の遺作「Night Across the Street」をはじめ、青山真治監督「東京公園」、ツイ・ハーク監督「The Flying Swords of Dragon Gate 3D」、「アニメミライ(2012年)」ほか、バリエーションゆたかな計72作品が上映されました。上映作品のチケットは当日までに完売。最終日の28日は台風が通過し、ソウル市内の学校は休校措置となるなど街中は人影まばらでしたが、全体はまずまずの盛況とのこと。

「アジア・コンペティション」に招聘されたのは全15作品。日本からは藤原敏史監督「無人地帯 No Man’s Zone」松林要樹監督「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」の福島を舞台にしたドキュメンタリー2作品と、熊坂出監督「リルウの冒険」が参加しました。

「リルウの冒険」上映時のQ&Aでは、主人公たちほぼ全員が俳優ではないこと、撮影と演出の両立について、全て即興なのかシナリオがあったのか、等に関心が寄せられました。

韓国の映画評論家の方が感想として「ゲームとリアル、身体と心、夢と現実、などの対立構造が、哲学的かつ心理学的で、意義深く感じられた」と好意的に解釈してくださったのが印象に残りました。

受賞結果は、

「リルウの冒険」がレッドカメレオン賞と、ブルーカメレオン賞(Eduardo ROY Jr.「Baby Factory」と2作で受賞)のダブル受賞、グリーンカメレオン賞に「Born in Beijing」、ホワイトカメレオン賞に「Modern Family」がそれぞれ選ばれました。

熊坂監督の授賞式での第一声は、「ここ数年間で、いちばんうれしいです」とのこと。心の準備なく壇上にあがったためか、マイクを落とすなどご愛嬌。しかし「(中略)ぼくは監督とは名ばかりで、この作品はスタッフや出演者、みんなのもの。でもこのトロフィーはあげないけどね!」…と、場内を笑わせ、あたたかい拍手をいただきました。

プログラム・ディレクターのCHUNG Sung-ill氏に、「リルウの冒険」は、アジアにおけるインディーズ・デジタルフィルムの未来を感じさせる作品、との評をいただきました。

また、審査員のひとり、クリス・藤原氏には、作り手の立場の人々に“自分もつくってみたい”と思わせる魅力があり希望をもらった、とのコメントをいただきました。

以上、駆け足ですがご報告いたします。

「リルウの冒険」2012 / JAPAN / 117min / HD / color

監督・脚本・撮影・製作:熊坂出

音楽:清水靖晃

出演:ジャバテ璃瑠、仲村渠さえら、ユール・ラミン・ジャバテ、りりィ

「パークアンドラブホテル」(2007)の熊坂出監督・脚本・撮影・編集。演技経験が全くない12歳のジャバテ・リルウと9歳の仲村渠さえらが、自身の生活環境そのままを舞台に監督と共に織り上げた、オリジナルストーリー。熊坂監督は、日本中が喪失感で呆然とした2011年の春休みと夏休みに、那覇で暮らす子どもたちの生き生きとした表情とパワーを映しとり、夢と友情をめぐる寓話的物語を描き出した。

9月21日に、国立近代美術館フィルムセンターにて、PFFの招待作品として、上映されることに。みんなどんな反応なのだろう・・楽しみだ。

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